百貨店の初売りが盛況 前年比2桁増も

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 百貨店の初売りが、今年は各店で好調だ。元日営業を再開したそごう・西武をはじめ、大型改装後初の正月を迎えた大丸東京店や6月で一時閉館する松坂屋銀座店は前年同期比2桁増を達成。福袋をはじめクリアランスの冬物商品が堅調に推移し、前年超えの百貨店が目立った。

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 2013年の年始は例年より休日が続いたこともあり、初売り初日から6日までの売上はそごう・西武が前年比(2〜7日)15%増、松屋銀座店は3%増、昨年11月に全面開業した阪急うめだ本店は入店客数が前年比2倍となり「順調な滑り出しを切った」という。だが初売り初日単体でも前年を上回る店舗が多く、そごう・西武は20%増、大丸東京店は42%増、松坂屋銀座店は37%増の売上高を計上。そごう・西武は百貨店で珍しく元旦から営業したことで初詣帰りの人や海外からの観光客、家族連れを取り込み計画以上を達成し、大丸・松坂屋では都内の店舗が牽引したことで売上が全体的に伸びた。昨年は百貨店の大型改装が相次ぎ、売場の変更後初の正月を迎える店舗が例年以上に多かったことも好調の理由につながったと見られる。

 初売りでも特に、福袋が各店ともに好調だ。久しぶりに店頭販売を再開した阪急うめだ本店は本館・メンズ館合わせて500ブランド以上から計5万個を用意したが2日間で完売し、松屋銀座店も好評の「リタズ ダイアリー」製福袋70個が昨年を上回るスピードで完売。大丸東京店は売上が前年比14%、松坂屋上野店も20%アップした。オープン前に約2万人が並んだという西武池袋店は、婦人向け有名ブランドの福袋がオープンから30分ほどで完売。タオルなどの生活雑貨やデパ地下の食品詰め合わせ福袋も好評で、車で来た家族連れを中心に5〜6個をまとめて購入する人が目立ち「前年を上回る実績だった」という。各店とも福袋が売れるとクリアランス商品に客が流れ、コート・マフラー・手袋などの冬物アイテムのほか大丸松坂屋ではパンプスやハンドバッグの婦人向け雑貨も売上を伸ばした。