お笑いタレントの明石家さんまが、テレビ番組で「60歳でテレビ界から引退する」との考えを示した。後進の為にも必要ということが理由のひとつだという。共演していたナインティナインの岡村隆史がその真意をしつこく確認したところ、さんまもかなり真剣に考えていることが分かったのだ。

明石家さんまが昨年7月に冠番組『さんまのまんま』でゲストの千原ジュニアから問われて、「60歳くらいでテレビは引退する」と口にしたことから“さんま引退説”が飛び交った。同年の10月には「ニュース一覧というタイトルで『明石家さんま引退表明』という不審なメールが届いた」という情報も流れたほど話題になったのだ。しかし、その後は噂話のように耳にしなくなっていったのである。

5月29日放送の『さんま岡村の日本人なら選びたくなる二択ベスト50!SP!』では、その明石家さんまがその時と同じような引退宣言を繰り返して共演者を慌てさせた。“芸人に定年は必要か?”とのアンケートに、出演していた芸人やタレントが軒並み『NO』と答える中で、さんまは『YES』と回答したのである。

さんまは「60歳でテレビのレギュラー番組はやめる」と同じ主張をしていた。さらに具体的には「スペシャル番組は出るかも。舞台なんかは続ける」と説明しており、芸能界を引退するのではなくバラエティ番組のレギュラーMCからは身を引くという考えのようだ。

また、彼は「見た目が汚くなったらもう出たくない」との理由も明かした。それが60歳頃だろうというのだ。「たけしさんやタモリさんにも言うとくから」とさんまが話すと、同じくMCをしていた岡村隆史の顔色が変わった。「みなさん! お笑いBIG3がいなくなるかもしれませんよ」と内心期待を込めて叫んだのである。

「3年後ということはそろそろ関係者に打診しないと…」とどこまでも念を押す岡村とは対照的に、ココリコの遠藤章造は「さんまさん! まだ続けてください」と涙目で懇願したのだ。驚いたさんまが「今、やめると言っているわけじゃないから」となだめていた。

それでも3年後にやめるならば「どの番組をくれるのか?」と迫る岡村に、さんまが「でも、お前ら知らんやろうが、紳助がまた帰ってくるかもしれんで?」と冗談ぽくほのめかしたのである。「また同じことの繰り返しや〜!」と今度は岡村が頭を抱え込んでしまった。やはり、先輩の引退をあてにするのではなく自分の力でレギュラーの座を手にしないと、他の脅威が出てくれば同じことなのだ。

しかし、宣言どおりにさんまが後3年で引退となると、考えただけでずいぶん寂しくなりそうだ。遠藤章造が思わず訴えた気持ちは視聴者としても同じなのである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)