今や自動車業界全体のトレンド?と言っても過言ではないかもしれない「エコ」!


トヨタ・プリウスやホンダ・インサイトなどの「ハイブリッド」や、日産・リーフや三菱・i-MiEVなどの「電気自動車」、そして軽自動車ではダイハツ・ミライースやスズキ・アルトエコの「アイドリングストップ機構」など、少しでも環境負荷を抑えようとさまざまな方法を導入していますよね。


その中でもハイブリッドの雄・プリウスを販売するトヨタ自動車が、実は他社に先駆けてアイドリングストップ機構付きの車を販売していたのです。


その車種はなんと「スターレット」!
しかも1978年〜1984年に販売されたいわゆる「KP61系」のFRモデルなんです。


KP61後期型


KP61スターレットといえば、最後のFRスターレットでコンパクトなボディにパーツも豊富、と90年代くらいまでは走り屋さんの定番車種の一台でした。


そして1981年8月、その中の廉価グレード「DX-A」というグレードの一部に、アイドリングストップ機構は組み込まれ発売されました。


当時は「エコランシステム」名付けられたこのシステム。通常の廉価グレードが4速マニュアルだったこの時代に巡航燃費を考慮して5速マニュアルと組み合わされ、カタログ燃費で18.5Km/Lの数値を叩き出したのです。(同グレードの非搭載車は16.5Km/L 当時は10モード燃費)


そんなスターレットも今はなくなってしまいましたが、後を継いだヴィッツにも30年の時を超えて「Toyota Stop & Start System」と名前を変え、アイドリングストップ機構は受け継がれています。KP61スターレットの頃は再スタートに0.7秒かかっていたところ、現行ヴィッツでは0.3秒と着実に進化しているのです!


(小鮒 康一)