日本の人口をはるかにこえる中国ＳＮＳ「新浪微博」

2012年2月29日 12時0分

新浪微博というサービスをご存じだろうか。中国でのいわゆるミニブログだが、それらを総称して「Ｗｅｉｂｏ」と呼ぶ。日本語では「うぇいぼー」と読むが、中国表記では「微博」。中国のポータルサイト各社がサービスとして展開している。

その中でも特に有名なのが新浪微博だ。というより微博といえば新浪微博という認識のユーザーがほとんどだ。その登録ユーザー数は驚くことなかれ11年末時点で2億5千万人以上。日本の総人口をはるかに超えているのだ。

しかもそれがまだサービスを開始してから３年もたっていないというから驚きだ。現在、5000社以上の企業が利用しているというが、その中には党機関紙・人民日報、新華社通信、国営中央テレビなど伝統メディアまでもが新浪微博を通じて情報を発信している。新浪微博は中国最大のソーシャルメディアと断言しても過言ではないだろう。

さて、その使われ方も気になるところだが、日本のＴｗｉｔｔｅｒと同様で芸能人など著名人の投稿をフォローするのが一般的なようだ。実際のぞいてみると中国の姚晨（女優）がトップだったが、そのフォロワー数に目を疑った。なんと1700万人以上。

日本では考えられない数値だ。その他、トップ10に入っている人たちをみても全員1000万人以上であった。日本と比べるものでないかもしれないが、いやはや驚く限りだ。その影響力はどれほどになるのだろうか。

そんな中、日本人でもＡＫＢ４８（秋元才加など一部メンバー）やＥＸＥＩＬＥなどアカウントを開設する有名人が増えている（中国の経済発展と市場規模を考えれば当然かもしれないが）。

その中でもズバ抜けてフォロワー数が多いのはセクシーアイドルの蒼井そらだ。

健康な男性諸君ならその名を知らないものはいないのではないだろうか。そのフォロワー数はなんと900万以上。決して中国の女優にも引けをとっていない。

ふむ。国も違えば文化も違い何が人気になるかは分からない。

新浪微博に登録されている公式アカウントを紹介している品牌館というところをのぞいてみるとＩＴ、教育、旅行などいろんなジャンルのアカウントを探すことができる。

ほとんどが中国の企業だが、珍しい公式アカウントを発見した。日本の美容整形業界では著名な湘南美容外科だ。医療部門では唯一の日本の医療機関だ。こういった業界も進出するのであれば、今後も新浪微博から目が離せない。