これまで新入社員に必要なものや、新人育成の失敗原因についてご紹介してきましたが、ではどのようにすればよいのでしょうか?

成長力に実戦力、私なりに重要だと感じたキーワードを挙げてきましたが、どのようにすれば、"つもり"研修にせずにそれらを身につけさせることができるのでしょうか?

私が出した一つの答えは、"実戦型研修"です。

レクチャーを実施してから演習を行うという従来の進め方ではなく、まず実業務(に極力近づけたケーススタディ・演習)を経験させ、その後にレクチャーを実施するというものです。

【Step1】

実業務を想定したケーススタディで失敗することで、スキルを身につける必要性を認識させ、レクチャーに対する意欲を高める。インストラクターは、フィードバックを行い、なぜ失敗したのかという"原因"に気付かせる。

【Step2】

レクチャーで、業務を遂行するために身につけるべきスキルを理解する。インストラクターは、レクチャーを通じて、実業務に適用するための"コツ"をつかませる。

【Step3】

実業務を想定したケーススタディで、再度実践して成功することでスキルを習得する。インストラクターは、習得したスキルを適用したことによって"成功"したことを実感させるようアドバイスする。





この形式で実施することにより、自らの成長を実感しながら成長力を身に付け、実業務を体感しながら実戦力を身に付けることができると考えています。

定量的にその効果を比較測定しているわけではありませんが、私が過去に実施したケースでも(2週間〜6カ月程度)、圧倒的に実戦型研修の方が効果的であると感じています。

何よりも、本人がその必要性を実感し、意欲を高めているという、"気づき"をしっかりと得た上で進んでいくので、その後の学習効率に差が出てきます。


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