今日も経済・企業関連のニュースは価格戦略に関する話題が花盛り。熾烈な値下げ合戦で血路を開かんとする企業の姿が数々伝えられている。昨日の記事の続編的にそれらを追っていこう。

昨日の記事「キムタクのCMの真実とホンダ・インサイト&ユニクロとジーユー」

まずは、昨日のおさらい。今日の経済環境においては、消費者は企業に対し、「価格」に対する「価値」を高めることを強烈に要求してくる。
キシリッシュのCMに出演したキムタクが演じる役に突きつけられた一言、「時代じゃない?」はそれを端的に表わすフレーズなのだ。「コストパフォーマンス」と一言でいってしまえばそれまでだが、その要請に応えていくことは中途半端な覚悟ではできない。

200万円越えのトヨタ・プリウスに対して、「庶民のハイブリッドカー」として、185万円からの価格を血のにじむような努力で実現した、ホンダ・インサイト。
しかし、トヨタは独走を許さない。

<トヨタ、200万円切る新型ハイブリッド車 2011年メド>
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090313AT1D1102J12032009.html

5月に発売される新型プリウスが少々高額になるのに対し、現行型を低価格で販売することは既定路線として伝えられていたが、さらにホンダを追撃し、追い抜く戦略が明確になった。
<2011年にも日本で発売する。他車種との部品共通化などでコストを抑え、現行「プリウス」(最低価格233万1000円)より2―3割安く、ホンダが2月に発売した「インサイト」(同189万円)を下回る価格を目指す>という。

一方、ユニクロ、H&M、GAPなどの、新たなアパレルの形態であるSPA(製造小売り)の快走に対して、既存流通も反撃の動きを強めだした。特に、昨日記した、ユニクロの「グッドバリュー戦略」である「ジーユー」対抗の色が強く感じられる。ジーユーの低価格の象徴である「990円ジーンズ」にも真っ向勝負だ。

<スーパー、格安衣料競う 西友1470円ジーンズなど>

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