別府の湯けむりが育む「地獄蒸しメンマ」放置竹林を宝に変える 横浜からの移住女性が奮闘
放置竹林を、別府名物「地獄蒸し」で絶品メンマに――。地域資源を“宝”に変えるため奮闘する、一人の移住女性の挑戦を追いました。
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「食べて自然をきれいにする」
大分県別府市で放置竹林の活用に取り組む内山恵美さんは4年前、横浜から別府市に移住。社団法人で放置竹林を活用したメンマの商品開発に携わり、2024年に独立。「別府あふぎ屋」を立ち上げました。
内山さん:
「竹細工以外で活用できないか調べていく中で、『食べて自然がきれいなる』というサイクルが私にできる方法と思いました」
この竹林も以前は持ち主の高齢化で間伐などの手入れがされず、倒れた竹が道をふさぎ、荒廃していたといいます。内山さんは枯れた竹を伐採するなどして整備し、幼竹をメンマに加工しています。
内山さん:
「メンマはいろんな可能性があります。ラーメンやご飯のお供になったり、お酒のアテになったりします。幅が広いので一番消費できるという意味で良い素材と感じています」
「地獄蒸し」が生む旨味
幼竹は地獄蒸し料理を提供する市内のレストランの窯に持ち込みます。レストランのオーナーは温泉の蒸気で蒸すと、普通に茹でるよりも旨味が凝縮すると話します。
蒸士茶楼オーナーシェフ 前田進一郎さん:
「ボイルすると、風味や栄養分が流れ出るんですけど、鉄輪の蒸気で蒸すと、栄養素や本来の風味を損なわず、アクもとることができます」
「環境に優しい製品でもあるし、地元愛があふれている。別府らしい商品になっているのですごくストーリー性があると思います」
蒸しあがった幼竹は、漬物店に持ち込んで水洗いして塩漬けにします。味噌や醤油で味付けし、「地獄蒸し別府めんま」へと仕上がります。
メンマを別府の入り口に
内山さんが開発した商品は、カボスを使ったドレッシングや豊後牛とあわせたご飯のお供など5種類。なかでも「ご飯のお供」は、この2年間で3500個近くを売り上げる人気商品となりました。
活動開始から約2年。収穫したタケノコは約800キロに達し、整備した竹林の面積はサッカーコート1面分(約7000平方メートル)にまで広がりました。
内山さん:
「メンマを通じて、大分の良さや大好きな温泉、地獄蒸しの文化を伝え、別府を想像して行ってみたいと思われる商品にしていきたい」
荒廃した竹林の整備から始まり、地域資源を有効活用するビジネス。内山さんの挑戦が続きます。
