よく聞く「お酒は適量に楽しむ」の”適量”はどのくらい? 計算式で割り出す脂肪肝を予防する1日の飲酒量【DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則】

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脂肪肝にならないお酒の飲み方

 「脂肪肝にならないためには禁酒すべきだろうか」と悩む人も多いかもしれません。確かに、過度なアルコール摂取は肝臓に大きな負担をかけます。しかし一方で、まったく飲まない人よりも、少量の飲酒をする人のほうが死亡リスクが低いという研究報告もあります。また、アルコールは分解される過程で肝臓内の糖を消費するため、適量であれば血糖値や中性脂肪を下げる方向に働くことも分かっています。つまり、節度を保って飲めば、体にいい影響もあるのです。

 こうした効果が期待できるアルコールの適量は、1日あたり純アルコール量で20g。具体的には、ビールなら中びん(500ml)1本、ワインはグラス2杯、日本酒は1合(約180ml)、チューハイは1缶(350ml)が目安となります。

 純アルコール量は、次の式で計算できます。

飲むお酒の量(ml)×(アルコール度数÷100)× 0.8 = 純アルコール量(g)

 例えば、アルコール度数5%のビール500mlの場合、【500×0.05×0.8=20g】となります。

 肝臓のためには、お酒の種類にも気をつけてみてください。焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は糖質がほぼゼロで、肝臓への負担が比較的少ないお酒です。また赤ワインは糖質が控えめなうえ、抗酸化作用のあるポリフェノールを多く含み、肝機能の維持や改善が期待できます。

 さらに、脂肪肝を防ぐために意識したいコツが2つあります。

 1つ目は、アルコールの代謝を助けるタンパク質が豊富なおつまみを選び、一緒に食べること。焼き鳥、刺身、煮卵などは理想的です。

 2つ目は、お酒と同量の水を一緒に飲むこと。アルコールの分解には多くの水分が使われ、知らないうちに脱水状態になりがちです。水分不足は肝臓の負担を増やします。焼酎を飲む場合は、水で2倍に薄める方法で飲んでも問題ありません。

 適量を守っている限り、私は、必ずしも休肝日が必要だとは考えていません。一見少なく感じる量かもしれませんが、この適量を守ることで、大好きなお酒を一生楽しめると考えれば、決して少ない量ではありません。

【出典】『DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則』著:栗原毅/栗原丈徳