昨今のバラエティに引っ張りだこ!青木マッチョやひょうろくが「求められる理由」
需要高まる“非・賞レース系”の芸人
オリコンニュース調査の『2025年 ブレイク芸人ランキング』で、1位に『かけおち』の青木マッチョ(30)、3位にひょうろく(38)、4位にみなみかわ(43)がランクインした。
「ひょうろくは’25年の『新語・流行語大賞』でもノミネート。NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』など、ドラマにも引っ張りだこです。近年、賞レースで結果を出すことがブレイクの近道になっていましたが、見逃し配信の定着でバラエティ番組が多様化。キャラクターが強いとか、ロケで使い勝手がいいといった特徴を持つ″非・賞レース″系の芸人の需要が高まっています」(制作会社ディレクター)
青木は『ラヴィット!』、ひょうろくとみなみかわは『水曜日のダウンタウン』(ともにTBS系)の出演で注目を集めたが、この2番組は「業界のキャスティングカタログのような存在になっている」と放送作家は言う。
「『ラヴィット!』では生放送での対応力、『水ダウ』では極限状態に追い込まれた際の人間力を見ています。ここで結果を出せる芸人なら、実力は申し分なしと言っていい。いきおい、キャスティング会議で名前が挙がりやすくなる」
この2番組に匹敵する若手発掘の場となっているのが、『さらば青春の光』と『ニューヨーク』のYouTubeだ。
「制作費の削減で、局にはスタッフを劇場に派遣する余裕も、オーディションを開催する余裕もない。アンテナの感度が高く、積極的に若手を紹介するこの2組のチャンネルをチェックすることでカバーしているのです。2組とも経験値の浅い若手のイジり方が上手いので、″芸人の取扱説明書″のような存在にもなっている」(前出・制作会社ディレクター)
見逃し配信の定着により、番組内容を1枚の画像で伝える″サムネイル″が重要になっているのも″非・賞レース″芸人にはプラスに働いている。
「まずは再生してもらわないといけないから、″いかに引きのあるサムネイルが作れるか″が大事。″一発屋芸人″のような旬でキャラクターの立った芸人の需要が高まっています。賞レース発の芸人はスキルこそ高いが、見た目に引きがあるかと言えばそうでもない。尺の短い公式の切り抜き動画の需要も高まっているので、ひょうろくのようなインパクト系芸人の人気は続くと思いますよ」(キー局プロデューサー)
前出の放送作家によれば、ひょうろくに続く存在として注目されているのが、中国・北京の出身で現役東大院生の女性ピン芸人・いぜん(27)なのだという。
「毒のある日本語の使い方や表現力が過去の″カタコト系″外国人タレントとも一線を画している。ひな壇のトークもロケもこなせるのが強みです」
賞レースへの不参加を表明する芸人も増え始めている。放送作家が続ける。
「賞レースで結果を出すためには、ネタに向き合う時間を取らないといけない。それでいて、準々決勝あたりで敗退すると″つまらない″レッテルを貼られるリスクもある。賞レースの増加で、優勝後のメリットも減ってきているので、一層″脱・賞レース″が進むでしょう」
時代の移ろいとともに、芸人の売り出し方も変わっていくのである。
⚫︎2026年2月20日・27日合併号
