前節、アウェイで行われたセルタ戦では、フェルナンド・トーレス(22)とセルヒオ・‘クン’アグエロ(18)若きFWコンビの活躍で1−3と快勝したアトレティコ・マドリー。そして、セルタのホームスタジアム、バライードスのパルコにはチェルシーとユベントスの関係者の姿が見られた。アトレティコのフェルナンド・トーレスと‘クン’アグエロを視察するためである。

 フェルナンド・トーレスの場合、これまでもチェルシーをはじめマンチェスター・ユナイテッド、ACミランといったヨーロッパきってのビッグクラブが彼に興味を示していることは何度か報じられている。一方、今シーズンからアトレティコ・マドリーに加入した‘クン’アグエロは、ヨーロッパスタイルのフットボールに順応できず、そのポテンシャルの半分も見せていないという苦悩の日々が続いた。彼自身も「僕のベストパフォーマンスを見せるにはもう少し時間が必要」とコメントしていたが、スペインのフットボールにもようやく慣れ始め、フェルナンド・トーレスとのコンビネーションも良くなっている。そんな‘クン’アグエロにヨーロッパの複数のクラブが興味も示すのも無理はないと言えるが・・・。

 今のところ、フェルナンド・トーレスも‘クン’アグエロもアトレティコから出て行く気はないはず。アトレティコは目下リーグ5位につけており、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権内も夢ではない。チームもそれを目指している。しかし、セルタ戦で2ゴール1アシストと自身今シーズン最高のパフォーマンスを見せたフェルナンド・トーレス、そして1ゴールの‘クン’アグエロ、とチェルシーとユベントスの関係者はジティブな情報を得てそれぞれの国に戻ったと推察できる。フェルナンド・トーレスと‘クン’アグエロを巡ってヨーロッパのクラブでの争奪戦が繰り広げられる可能性もある。これからも紙面を賑わせそうだ。

(スペイン通信)