ポーツマスのFWヌワンコ・カヌーに、オランダのエールディビジでプレーする可能性が浮上している。オランダのメディアが伝えたところによると、今回カヌーの移籍先として名乗りを上げたのは、エールディビジで首位を走るPSV。指揮官のロナルド・クーマンが直接出馬し、移籍を前提にカヌーとの話し合いの場を設けたという。

 今冬の移籍マーケットで攻撃陣の補強を目ざすPSVだが、ニューカッスルのスペイン人FWアルベルト・ルケとの移籍交渉はすでに決裂。そこでクーマンは、30歳のナイジェリア人FWにターゲットを切り替えたようだ。

 一方、ポーツマスのハリー・レドナップ監督も、今シーズンすでに10得点を記録しているカヌーの慰留に熱心だ。今シーズン終了後に満了するカヌーとの契約だが、レドナップはポーツマス側が契約延長のオプションを持つことを明らかにし、獲得に乗り出すクラブを牽制している。

 古巣アヤックスも移籍先に浮上するなど、かつてプレーしたオランダから熱視線を浴びるカヌー。ポーツマス、PSV、アヤックスの3クラブを巻き込んだ争奪戦は、今後も激化するだろう。再び評価を高める元アフリカ最優秀選手の決断に注目が集まっている。