岡田准一、プロデュースも手がけた主演作『イクサガミ』に手応え 「めちゃくちゃいい感じ」
Netflixが2025年に配信する注目作品を紹介するラインナップ発表会「Next on Netflix 2025」が2月12日に都内で開催され、11月に配信されるNetflixシリーズ『イクサガミ』のトークパネルに主演・プロデューサー・アクションプランナーの岡田准一、監督の藤井道人、エグゼクティブ・プロデューサーの髙橋信一(Netflix)が登壇した。
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本作は、第166回直木賞をはじめ数々の賞を受賞してきた時代小説家・今村翔吾が、武士の時代の終焉を迎えた明治を舞台に描いた同名小説を実写化する侍バトルロワイヤル大作。「人斬り刻舟」の異名を持つ主人公・嵯峨愁二郎役を岡田が演じる。
主演のみならず、プロデューサーとアクションプランナーも兼任した岡田。本作に参加することになった経緯について、「時代ものの格はエンターテインメント性で、どれだけキャラクターを浮き上がらせて広がりを持たせられるか。今村さんの作品をずっと読ませていただいてきて、時代劇を継承される中で、どういうふうに今の人たちにも見てもらえるか、本当にいいと思えるものをどう伝えていくか、というところで戦われていると感じた。共感も尊敬もしている作家さんだったので、この作品がまた新たな時代劇の道になり得るんじゃないかと思って参加させていただきました」と振り返る。
オファー自体は快諾だったという岡田だが、実はひとつだけ“条件”があったという。それは、監督に藤井道人を迎えること。「黒澤明監督が39歳のときに『羅生門』を作られたように、上の世代の知見を借りながらも、その世代で作り上げるエネルギーが必要。30代、40代で時代劇に向き合っていくという意味では、藤井監督という力が絶対的に必要だと思いました。上の世代の方に支えてもらいながら、若い世代の人たちと作っていくことを藤井監督と相談したかった」とその理由を明かした。
岡田と藤井のタッグは『最後まで行く』に続き本作が2度目。藤井は「本当にたくさん勉強させてもらったんですけど、波長がすごく合う部分が多い」と『最後まで行く』での岡田との初タッグを振り返りながら、「最初にこの企画を聞いたとき、たぶんすぐに『はい』って言ったと思うんですけど、それは大変そうだったから。時代もの、自分が生きていない世界を描くことはあまり経験したことがなかったのですが、自分が今までやったことのない壁に挑戦できるのが魅力でしたし、エンタメをしっかり捉えている今村さんの原作がとにかく面白かった。なので、『自分でよければぜひやらしてください』と答えました」とオファーを受けた背景についてコメント。また、「主演・プロデューサー・アクションプランナーとして岡田さんが横にいてくれれば、きっと時代が変わっても変わらない精神や美意識を描けると思った。わからないことは全部岡田さんに聞こうという思いで参加しました」と岡田への絶大な信頼を明かした。
300人のキャストが登場するシーンもあったという本作の撮影。藤井監督はそのシーンが人生で一番大変だったといい、「あの2~3週間はもう思い出したくもないくらい、本当に辛かった」と打ち明けた。岡田は『アクションもそうですが、怪我人を出さないということも、アクション担当のトップとして一番大事なこと。この300人で時代ものの新しいアクションをどう作っていくかは、監督ともお話をさせてもらいました。CGなどいろんなものが発達して派手な画は作れるけれど、日本的な伝統をつなぎながらすごいと思わせる画作りはどういうものか。僕らは『ルックを良くしよう』とずっと言っていたんですけど、その“ルック”がなんなのかを監督と話したりしました。監督から投げられる宿題もとてもハードルが高くて、『ここはワンカットで行きたい』とか無茶言うんですよ(笑)。そういうことをどういうふうにできるか日々考え続けました」と藤井監督の無茶振りエピソードも披露した。
撮影時のエピソードについて話が及ぶと、藤井は「プロデューサーでもある岡田さんのありがたみをみんな忘れていくっていう(笑)。『お疲れ様でした』と僕らと一緒に渋谷駅に放り出されるんです。『いや、岡田さん大丈夫なのかな。渋谷駅に急に放り出されて』って思ってました」と裏話を披露。岡田も「渋谷集合のロケハンとか、バスに乗ってみんなで一緒に行ったり。主演のときは新幹線のいい席に乗らせてもらえるんですけど、プロデューサーのときは普通にみんなで一緒に行くっていう」と主演とプロデューサーで異なった点を明かした。
最後に岡田は「藤井くんたち若い世代の力を借りて、“Made in Japan”を世界に向けてどう作っていくかをやってきました。この作品が世界に届いて、日本の方たちにも『カッコいいね』と言ってもらえるものを作るのが自分のテーマでした。それが叶えられるクオリティの作品に仕上がっていて、めちゃくちゃいい感じになっています。若い日本のクリエイターたちの才能を感じてもらえたら嬉しいです」とコメント。一方で藤井は「僕はずっと映画・ドラマが好きでこの仕事をやってきたんですけども、自分が生まれてから初めて出来たプラットフォームが配信というサービス。なので配信ドラマというものを同世代のように感じている節があります。ここからどういうふうに進化していくか、または退化していくかを、目を逸らさず、自分もその当事者として戦い抜きたいという思いで受けた企画です。その責任は本当に大きなものだったんですけれども、逃げずに戦い抜いたので悔いはないです。観てくださるみなさまへの期待を裏切らないように、完成まで頑張っていきたいと思います」と完成に自信を見せた。
(取材・文=宮川翔)
