連続テレビ小説『おむすび』の場面カット(C)NHK

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 俳優の橋本環奈が主演を務める、連続テレビ小説『おむすび』(月〜土 前8:00 NHK総合 ※土曜日は1週間の振り返り/月〜金 前 7:30 NHK BS、BSプレミアム4K)に出演中の内場勝則がコメントを寄せた。

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――出演が決まったときの気持ちは?

前回出演した『わろてんか』から7年。時間の流れは早いですね。また呼んでいただけるのはありがたいです。震災を真っ向から描いている作品です。僕自身も大阪で阪神・淡路大震災を体験しました。風化させないためにもこうした作品は続けないといけないですし、作品と向き合うことで30年経て初めてわかることもあるのではと感じています。

今回、ぼくは神戸編での出演ですが、じつは糸島に縁があって。父の実家が福岡の博多で、父方の墓が糸島にありました。まだ僕の戸籍は糸島にあるんですよ。幼い頃、島に墓参りして海で泳いだ記憶があります。今回朝ドラで糸島が舞台と聞き、不思議な縁を感じましたね。

――演じる役・高橋要蔵について

おそらく店を継ぐ気はなかったのに、仕方なく二代目を継いだのでしょうね。そのうち仕事が面白くなって今も続けているんでしょう。商店街でもリーダーシップをとるわけでも、重要なことをなにかするわけでもない(笑)。ほぼヘアサロンヨネダに入り浸っていて、ただワイワイガヤガヤしています。そういえば僕の店は、一切登場しないんですよ(笑)。ほとんど理髪店に入り浸っている。いつ仕事しているんでしょうね(笑)

――神戸編撮影時のエピソードについて

商店街のメンバーとは、この仕事で初めて会った方々なのですが、初めて会った気がしなくて、ずっと前から仲良しな感じがします。撮影にもすっと入ることができました。理髪店のセットがまた素晴らしくて。平成時代の漫画があったり、コンサートのポスターが貼ってあったり、待ち時間の合間に、「こんなコンサートあったね」と皆でワイワイ思い出話に花を咲かせています。

米田家が神戸に戻ってきたシーンは、僕らの撮影も震災のシーン以来で久々だったので、本当の再会のようでした。商店街はひとつの家族みたいなもので、一人でも欠けたらアカンという感じがあるんでしょうね。みんなで集まる理髪店は茶の間みたいな感じで、結ちゃんや歩ちゃんは“みんなの子ども”という感覚もあるんだと思います。これでピースが揃ったというか、「やっと帰って来たか」という思いなのでしょう。

――視聴者へのメッセージと見どころ
物語では、今後もいろいろ問題が起きますが、人と人との繋がりがあれば乗り越えられる、ひとりじゃないよというメッセージが伝わってほしいですね。