突き刺さる前蹴り、パンチ&ミドルの連打に相手は身体を丸めて戦意喪失…激しさを増す猛攻にタオル投入。新人登竜門の第1試合で飛び出した嵐のような猛攻「KOシーンが少ない立ち技女子」の定説を覆す衝撃デビューにファンが騒然なった。

【映像】タオル投入の衝撃TKO

 11月16日後楽園ホールで開催された「Krush.167」で、こすず(K-1ジム目黒TEAM TIGER)と足立麻衣子(ONESIDE KICKBOXING GYM)が対戦。ゴングとともにパンチ、蹴りとノンストップで攻撃を畳みかけた新鋭・こすずが、相手の心を折る完全TKO勝利を飾った。

 この日デビュー戦を迎えた23歳こすずと、保育士兼格闘家の足立の対戦は、一方的な展開となった。ゴングとともに一気に前に出た両者。こすずがテンポ良くミドルキックとパンチをテンポ良く叩き込み、さらに強烈な前蹴りを浴びせると足立がバランスを崩す。試合再開後もパンチのラッシュにミドルと手数を緩めないこすず、ひたすら下がる足立。

  すでに反撃する意思は感じられず、ひたすら下がり続ける足立の姿にレフェリーが一旦ストップ。顔を歪めボディを気にして背中を丸めながらも、なんとかファイティングポーズを取り戦う気持ちを見せるが、再開後のこすずの一撃で心が折れたか、後ろを向き腰が砕けたところで陣営がタオルを投入した。
 
 開始66秒の、あっけない幕切れ。ほぼ一分間蹴りとパンチをノンストップで打ち続ける勝者には「めっちゃ積極的」「フルボッコだ」とどよめきが。一方、全く手も出ずに一方的な結果となった足立には「気持ちが折れたな」「横向くのはあかんよ」と残念がる声も。

  スローリプレーで確認すると、初動で飛び出したこすずの前蹴りが相手のボディにグサリ刺さり「うっ」と顔を歪めるシーンもあり、その後はボディ〜顔面と一方的な展開となっている。
 
 デビュー戦で瞬殺劇を演じたこすずに続き、同じくこの日デビューの同門・木村萌那もこの日1ラウンドで圧倒的なKO勝利と、Krush/K-1女子戦線にとっては、新時代が到来したことを示す試合内容となった。