インドネシア戦で躍動した鎌田。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

写真拡大

[北中米W杯アジア最終予選]日本 4−0 インドネシア/11月15日/ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム

 11月15日に開催された北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第5節で、日本代表はインドネシア代表と敵地ジャカルタで対戦し、4−0で大勝を飾った。

 ここまで3勝1分けの森保ジャパンは序盤こそピンチを招いたもの、35分に鎌田大地が小川航基へ送り込んだクロスが誘発したオウンゴールで先制。40分にも鎌田→三笘と繋ぎ、最後は南野拓実のダイレクトシュートで追加点を挙げる。

 49分に守田英正がネットを揺らすと、69分にも、今予選でまだ出番がなかった途中出場の菅原由勢が強烈なシュートを叩き込み、終わってみれば完勝となった。
【画像】日本代表のインドネシア戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 4選手に7点の高評価。MOMは2点に絡んだ15番
 2シャドーの一角で2点に絡むなど躍動し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ級の活躍を見せた鎌田大地は、アジア・サッカー連盟が選ぶPOMに輝いた菅原について、こうコメントした。

「本当に選手層は厚いと思う。でも、やっぱり由勢のキャラクターというか、メンタリティが素晴らしい。出られてなくてもチームのためにすごくやっている」

 クリスタル・パレスのMFは「だからこそ、点を取ったときにみんなに祝福されていたし、それが今の代表チームでもある」と、言葉を続けた。

 現在の日本代表はハイレベルな競争があり、プレミアリーグで活躍している菅原であっても、ここ4試合は出番がなかった。それでも腐らずに、チームのために行動してきた男が、ようやく報われた瞬間だった。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)