庵野秀明監督が明かした「シン・仮面ライダー」で「最初からやりたかったこと」とは…?
庵野秀明監督(64)が15日、都内で、23年に劇場公開された脚本・監督作品「シン・仮面ライダー」のBlu−ray&DVD(20日発売)発売記念トークショーに出席した。
トークショー前には、完全受注限定版と初回限定版に収録される「各話フォーマット版」の上映回も行われた。映画本編を全5話のTVフォーマットに再編集し、新規撮影の各話エンディングを含む映像になっている。
庵野監督は「今日上映させていただいた各話フォーマットは、僕が最初からやりたかったもの。劇場公開の後、パッケージになるときはこれをやって、僕の中の『シン・ライダー』は一応の完結を見るかなと。だから無理してでも、エンディングが欲しかったんですよね。やっぱり仮面ライダーって映画じゃなくて、各話完結のお話なので。自分が望んでた形に再構成できて本当によかった」と、再編集版の出来に納得の様子だった。
また劇中で表示されるテロップは、オリジナルの仮面ライダーに近い書体を再現しているという。「3種類、変わってるんですよね、字が。時代、時代によってテロップの字も変えてある。僕の名前があの明朝で、あの字体で、石ノ森先生の後に出たっていうのがもう、初めて見た時に大喜びで。ああ、やってよかったーって」と意外な見どころも明かした。
ディスクには撮影地情報や、2時間超の特典映像も収録されている。「本編で切ったところをせっかくなので入れてます。可能な限り、入れました。これはこれでけっこう楽しいと思うんですけど。『本来こうだったんだ』っていうのがあって」とアピールした。
トークショーには尾上克郎准監督(64)と、田渕景也アクション監督(51)も登壇した。