「タバコ吸ってる人って自分中心なの?」ディズニーランドで彼女を待たせる彼氏が炎上、止まらない“喫煙論争”
〈ディズニー来てんのに彼女1人で待たせて喫煙所行く男。もう兵役行けば?〉というXの投稿がきっかけに喫煙者と非喫煙者で論争が起きている。これまでも「タバコ休憩」などで物議を醸していた“喫煙論争”。論争はどんどん展開しているが…。
【写真】スモーカーが溢れでていたハロウィンの渋谷
喫煙する彼氏を待つ彼女の不満が爆発
11月9日にX上で〈ディズニー来てんのに彼女1人で待たせて喫煙所行く男。もう兵役行けば?〉という投稿がなされ、これをきっかけに喫煙者と非喫煙者、男性と女性の間で大きく価値観が分かれ、大論争に発展している。
株式会社オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾート内の東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーでは、通常エリアでは喫煙できないが、園内に3箇所ずつある喫煙所は、パーク開園中ならいつでも利用可能。
同投稿に対しては、8万件以上の「いいね」が押された一方、4000件以上の引用リポストで様々な声があがっている。
〈ディズニー行った時、喫煙所前にひとりで待ってる女の子が多くて悲しかった。てか、まずなんで夢の国なのにタバコ吸えんだよ。燃えろよ草〉
〈人待たせる迷惑より自分の欲優先できることが気持ち悪い。ディズニーなんていつでも行ける場所じゃないのに。喫煙なら待たせていい風潮キモいわ〉
〈連れがタバコ吸いに行って、順番来たのに揃ってないから後回しにされて…っていうのが2回あった。あと、私もトイレ行きたいのにタバコ吸ってくるから子供みててとか。なんでタバコ吸ってる人って自分中心なの?〉
と、テーマパークを楽しむという貴重な機会に非喫煙者を待たせることが許せない人が多く存在し、結果的に喫煙者である恋人や友人と絶縁したという報告も相次いだ。
反論する形で、テーマパークのトイレでは、女性の列の方が長いことがほとんどなため、「男性は女性のトイレを待ってあげている」という声も多かったが、生理現象と嗜好品をたしなむ時間を同列に扱うことは出来ないとの意見もある。
もちろん、女性側が喫煙者であるケース、男性側がテーマパークを主体的に好きであるケースもあるため、性別については一概に言えないものの、喫煙者と非喫煙者を巡る議論は平行線をたどっている。
そして議論は男女間の価値観の違いにまで飛躍し、サッカー、野球、パチンコ、競馬、釣りなどの趣味に女性を同行させた際、女性がつまらなさそうにスマホをいじっていることを不満に思っている男性の意見も噴出。もはや喫煙論争から日頃の不満をぶつける場にまでなっている。
職場での「タバコ休憩」で処分
これまでにも喫煙者と非喫煙者では、考え方の違いにより問題が生じてきた。
職場での「タバコ休憩」は喫煙者にとっては必要なものでも、非喫煙者から見るとサボっているとも感じられ、不公平だと指摘。
実際に、公務員の場合は職務専念義務が規定されているため、頻回なタバコ休憩で職務専念義務違反として処分を受けた例が複数ある。
ただ、交際相手やテーマパークに行く相手はほとんどの場合、自分の意思で決定できるものだ。
喫煙者に待たされて嫌な思いをする非喫煙者もいれば、喫煙所に行くことを非喫煙者にとがめられ、窮屈な思いをする喫煙者もいるという点ではお互い様だ。
そのため、喫煙者同士、非喫煙者同士でしか交際しない、テーマパークに行かないと決めている人々もいる。
また、喫煙者が喫煙所に行っている間にトイレやお土産選びをすませるという非喫煙者や、非喫煙者を必要以上には待たせないため喫煙所を把握し、最短ルートで行くようにしている喫煙者など、互いを理解し、受け入れて行動している人々もいないわけではない。
今回の投稿をきっかけに、喫煙者と非喫煙者、男性と女性から賛否両論が巻き起こったが、この議論に答えは出るのだろうか。喫煙者と非喫煙者はやはり分かり合えない?
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班