今は下のカテゴリーで技を磨いているマーシュ(左) photo/Getty Images

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プレミア開幕から11試合を戦って僅か1勝。今夏には日本代表MF鎌田大地も獲得したクリスタル・パレスがこれほど苦しいスタートを切るとは、少々予想外だったか。

寂しいのは得点力だ。今夏にFWミカエル・オリーズをバイエルンへ売却したことも影響しているのだろうが、ここまでクリスタル・パレスの得点数は僅か8点。これは昇格組で現在プレミア最下位に位置するサウサンプトンと1点しか変わらない(サウサンプトンは7ゴール)。

アーセナルから獲得したFWエディ・エンケティアはハムストリングを痛めてしまい、また開幕からリーグ戦7試合に出場して0ゴールと結果も出ていない。FWジャン・フィリップ・マテタが3ゴールと奮闘しているが、マテタ1人では不十分だ。

これだけの苦戦となれば、新たな戦力にも期待したくなるもの。英『Fotball Fancast』が期待をかけるのは、0-2で敗れた先日のフラム戦でベンチ入りしていた19歳のFWザック・マーシュだ。

まだトップチームではプレイしていないが、アンダー世代での成績は凄まじい。クリスタル・パレスのU-18チームでは37試合に出場して29ゴール16アシストを記録。センターフォワードからウイング、攻撃的MFまでこなしていて、U-18イングランド代表メンバーでもある。

同メディアは19歳の逸材に過度な期待は禁物としながらも、「ここ1年ほどの活躍ぶりを見れば、トップチームでチャンスが与えられるのは時間の問題だろう。もしそうなれば、エンケティアは後ろを振り返らないといけないかもしれない」と伝えていて、エンケティアを脅かす存在になるかもしれないと伝えている。

確かに過度な期待は禁物だが、攻撃面で頼れるピースが少ないのは確かだ。アンダー世代で結果を残しているならば、チャンスを与えるのも悪くないだろう。