(NY時間13:45)(日本時間03:45)
アルファベットC<GOOG> 181.51(+1.65 +0.91%)

 アルファベット<GOOG>傘下のグーグルニュースの幹部で、グーグルニュースと配信元との関係の中心人物であったプラカシュ氏が辞任した。検索エンジンによるトラフィック誘導やコンテンツ利用の方法を巡り、グーグルと配信元との間に亀裂が生じつつある中での注目の辞任となる。

 グーグルニュースの副社長兼ゼネラルマネージャーだったプラカシュ氏はワシントン・ポストから2年前に入社。10年以上に渡ってデータとテクノロジーを監督していた。

 同氏は、配信元がトラフィックの減少に直面し、グーグルによるコンテンツ利用に補償を求めていることに理解を示していた。同氏はまた、ニュースグループのプロダクトとエンジニアリングを監督する一方で、検索や生成AIに関連する変更に関してニュースパブリッシャーのリーダーともコミュニケーションをとっていた。

 同氏がグーグルに入社した当時、一部のグーグル・プラットフォームで、配信元のコンテンツを取り上げる代わりに配信元に報酬を支払うショーケースという製品について米国内の配信元との契約を取り結ぼうとしていた。

 ここ数カ月、配信元は生成AIを含むコンテンツ使用に対する対価についてグーグルと協議を行っている。配信元は近年、グーグルからの支払いオファーに難色を示し、自分たちのコンテンツはグーグルが支払う以上の価値があるとしている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美