小倉2歳Sを制したエイシンワンド(今年9月撮影、ユーザー提供:さめさん)

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 小倉2歳Sを制したエイシンワンド(牡2、栗東・大久保龍志厩舎)が、京王杯2歳ステークス(2歳・GII・芝1400m)で重賞連勝を目指す。

 エイシンワンドは父ディスクリートキャット、母エイシンフェアリー、母の父タイキシャトルの血統。祖母のタイキトゥインクルは01年のターコイズSの勝ち馬。叔父のヒットジャポットは12年の東京新聞杯と富士Sの3着馬。祖母の半兄のタイキブライドルは98年のプリンシパルSなどオープンを3勝している。

 ここまで2戦2勝。8月中京の新馬(芝1200m)でデビュー勝ちを決めると、中2週で小倉2歳Sに参戦。初戦と同じように好位を確保すると、直線半ばで先頭へ。左手前のままで左にモタれる場面もあったが、渋太く脚を使ってクラスペディアを3/4馬身凌ぎ、無傷での重賞初制覇を果たした。今回はメンバー中、唯一の重賞ウイナーとしての参戦。初の1400mさえ克服できれば、自ずと勝利が見えてくるだろう。

 ただ、意外なジンクスとの戦いもある。98年にレース名が京王杯2歳Sになって以降、前走で重賞を勝っていた馬は22頭が挑み、[1-4-1-16]の勝率5%、複勝率27%。1番人気が7頭、2番人気が3頭、3番人気が5頭も出走していながら、勝ったのは18年のファンタジストの1頭しかいないのだ。エイシンワンドは「見えない敵」に打ち勝つことができるか。いずれにしても、その走りには要注目となる。