杉浦悠太が日本勢トップ6位 次戦米ツアー出場権獲得も困った 高額国内ツアーと同週開催「よく考えたい」
「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・最終日」(27日、習志野CC=パー70)
16位から出た杉浦悠太(23)=フリー=が6バーディー、ボギーなしの64をマーク。通算13アンダーで日本勢トップの6位となり、次戦の米ツアー・ワールドワイドテクノロジー選手権(11月7〜10日、メキシコ)の出場権を獲得した。国内ツアーは賞金ランキング6位で賞金王を狙える位置だが、出場可能の米ツアーは国内戦の三井住友VISA太平洋マスターズ(11月7〜10日、静岡)と同週の開催で、うれしい悩みが生まれた。59位から出た松山英樹は68で回り、46位。67を出したニコ・エチャバリア(コロンビア)が、通算20アンダーで米ツアー2勝目を挙げた。
日本勢でただ一人、杉浦が堂々のトップ10入りだ。最終18番パー5。ティーショットが左の林に突っ込むと、続く2打目を松山がプレーする隣の9番に出した。ホール間の丘でグリーンが見えない中「距離も狙えるし、アングルも悪くない」と第3打はグリーンを直接狙い、パーセーブに成功。大たたきの可能性もあった中で粘り、3日目に続くノーボギーラウンドを完走した。
大会初出場どころか、初の米ツアーで大健闘。ただ、夏場は故障に苦しんだ。7月の国内メジャー・日本プロ選手権を制覇したが、次戦は右肘痛で大会前に欠場。目標の賞金王へ順調な歩みを見せていたが、本格的な復帰は9月下旬まで遅れた。
「すごくつらい時期だった」というリハビリ期間だったが、トレーニングを見つめ直すきっかけにもなった。2週前の日本オープン選手権は予選落ちだったが「肘が完全に良くなって(プレーも)少しずつ良くなった」という。
トップ10入りで2週間後の米ツアー出場権も獲得。ただ、同週は高額賞金大会の国内ツアーもあり、うれしい悩みに「よく考えたい」と話した。