地元SG優勝を喜ぶ桐生順平

写真拡大

 「ボートレースダービー・SG」(27日、戸田)

 予選3位から勝ち上がった地元の桐生順平(38)=埼玉・100期・A1=が、3コースからまくりを決め勝利。SGは、2017年の第32回グランプリ(住之江)以来で4回目、地元では初となる優勝を果たした。また、優勝賞金4200万円を加算して、今年の賞金ランキングは一気に2位まで浮上した。2着にも地元の佐藤翼、3着には毒島誠が入った。

 地元のビッグタイトルは譲れなかった。埼玉支部の絶対エース・桐生が地元で光り輝いた。優勝会見では「最高ですね。うれしすぎてどう表現していいか分からない。応援してくれてるお客さんの姿も見えたし、最後はガッツポーズしました。涙は全然出ないです」と笑顔をみせた。

 1号艇には連覇を狙う峰、2号艇には3月のクラシックに続く戸田SG連覇が懸かる毒島。6号艇には賞金トップを快走する馬場もいた。とにかく超豪華なメンバーを相手に、悲願の地元SG初制覇の夢を乗せた。

 きっちりSを決めて迎えた勝負の1周1M。インから先マイする峰の上を豪快にまくって、力でねじふせた。「あのターンができたってことが全てじゃないですかね。イチかバチかでした。追い風が吹いていたし、さすがの峰さんも落とすだろうって。追い風が吹いていたけど水面はすごく良かったので、ここを走り慣れているか慣れていないかの差が出たんじゃないのかなって。たまたま決まったけど、完璧だった」と自画自賛した。地の利も生かし、ここ一番で最高のターンが悲願に結びついた。

 この優勝で賞金ランキングは一気に2位まで浮上し、グランプリ出場は当確。「毎年グランプリには行きたいと思っているし、グランプリは勝ちたい。前回(17年)は何が何だか分かってなくて、今も何だか分かってないけど、もう一度グランプリを取りたい」。ダービー王の称号を得た桐生が再び頂点を目指す。