LSEG、第3四半期総利益が予想上回る 株価は過去最高値更新

写真拡大

[ロンドン 24日 ロイター] - LSEG(ロンドン証券取引所グループ)が24日発表した第3・四半期決算の総利益(回収分を除く)が前年同期比9.5%増と、予想を上回った。資本市場部門の売上高が22.4%増と好調で、業績の伸びをけん引した。

株価は一時、3%超上昇し、過去最高値を付けた。年初来では約18%上昇している。

第3・四半期の総利益(回収分を除く)は為替変動の影響を除くベースで21億2000万ポンド(27億4000万ドル)と、同社がまとめたアナリストのコンセンサス予想21億ポンドを上回った。

RBCキャピタル・マーケッツのベン・バサースト氏はメモで「市場は健全な業績更新と受け止め、LSEGが中期ガイダンスを達成する体制が整っているという見方を裏付けるだろう」と述べた。

LSEGの第3・四半期の年間契約額(ASV)の伸びは6%。クレディ・スイス関連の解約による影響は小さかったと説明した。今年の残り期間も6%前後で推移する見通し。

LSEGは第1・四半期に、スイスの金融大手UBSに救済買収されたクレディ・スイスとの契約がなくなったことでサービスへの需要が減少し、その影響がまだ続きそうだとの見通しを示していた。

LSEGはロンドン証券取引所を運営し、銀行やその他の機関にデータや分析を提供している。2021年に金融情報サービス会社リフィニティブを買収し、データ大手となった。米マイクロソフトとの合弁事業は引き続き順調だとしている。