ユニクロは10月25日、東京・新宿にグローバル旗艦店「ユニクロ 新宿本店」(東京都新宿区新宿3-29-1)をオープンする。かつてビックカメラと共同で運営していたビックロの跡地にオープンするもので、新宿エリアでは最大規模の店舗となる。4年ぶりの旗艦店では、欧米市場向けアイテムや地域企業との協業商品も販売。新宿本店でしか入手できない商品やサービスを通じて、インバウンド客や新規顧客層を取り込む。新店舗では、メンズ、ウィメンズ、キッズ、ベビー、UTなどの商品をフルラインで揃えるほか、欧米市場向けの商品(新宿本店とオンラインストアのみで販売)も限定用意する。また、ファーストリテイリンググループが運営するPLSTやコントワー・デ・コトニエ、プリンセス・タム タムの売り場も設置する。オープン時の目玉商品は、天然カシミヤ100%を使った商品。エントランスには30色以上のカラーバリエーションを並べるという。ユニクロのジャパンマーケティング部部長の古宿瑠美氏は、「カシミヤ商品は欧州でも特に売れているアイテム。上質で軽く、家庭でも洗えるのが特徴。若い顧客層にも人気が高まっている」と話した。

ユニクロのジャパンマーケティング部部長の古宿瑠美氏

地域企業との連携も強化し、追分だんご本舗や新宿中村屋、カンロなど新宿を拠点とする8社と提携した限定Tシャツやグッズも販売。新宿の街や店舗を紹介する小冊子「新宿百貨街ガイドブック」も発行する。ユニクロ独自の体験型サービスも充実させており、生花(UNIQLO FLOWER)やコーヒー(UNIQLO COFFEE)の販売を行うほか、カスタマイズサービス「UTme!」やお直しサービス「リ・ユニクロ スタジオ」も設ける。新宿本店は、ユニクロとビックカメラが2012年9月に共同出店したビックロの跡地にオープンする。ビックロは2022年6月に借地契約の満了に伴い閉店しており、同跡地には約2年ぶりの再出店となる。またユニクロは新宿エリアに、同店舗のほかに、ユニクロ新宿西口店、ユニクロ新宿東南口フラッグス店、ユニクロ新宿三丁目店を構える。

綾瀬はるか、松下洸平も登場 新宿本店限定アイテムを披露

綾瀬はるかさん、松下洸平さん

新宿本店の開店を前に、俳優の綾瀬はるかさん、歌手・俳優の松下洸平さんがオープニング記念イベントに登場。実店舗では同店舗だけの販売となる欧米市場向けコレクションを使ったスタイリングを報道陣に披露した。綾瀬さんと松下さんは、一足先に新宿本店の店内を訪れたといい、「店内にはさまざまな場所にスタイリングが展示されていて、着こなしの参考になる」(綾瀬さん)「品揃えの多さに驚いた。店内も広く道に迷いそうになった(笑)」(松下さん)とコメント。3Dスフレヤーン使用のノースリーブトップスにツイードシングルカラーコートを合わせた綾瀬さんは、トップスの着心地の良さや他アイテムとのレイヤリングの可能性に感動したという。ウールカシミヤチェスターコートを着用した松下さんは、「肌触りの良さに驚いた。ストレートなシルエットがとてもきれいで、着こなしも広がりそう」と話した。新宿本店のオープンについて、綾瀬さんは「ユニクロは40周年を迎え、ますます進化している。私もそれに負けないようにがんばっていきたい」、松下さんは、「記念すべきオープンに先がけてこのようなイベントに参加できたことに感謝している。地域の皆さんとの連携などをはじめ、ユニクロの前向きな取り組みも素晴らしい。今後の発展をお祈りしている」と祝福のメッセージを送った。取材・文・撮影/戸田美子