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 ヤンキースのアーロン・ブーン監督(51)は21日、ドジャースとのワールドシリーズ(WS)に向けたリモート会見を行い、敵地で迎える25日の第1戦の先発投手はゲリット・コール投手(34)であることを明らかにした。

 報道陣からWSの先発投手に関し「コール、ロドン、シュミット、ヒルの順番か?」と問われると、ブーン監督は「まだ確定はしていない。ゲリットが第1戦に投げるということは言える。その順番通りになる可能性は高い。ただ、今日は希望者だけの練習日で、まだプランを立てているところ。様子をみてみよう」と話した。

 コールは今季、右肘の炎症で開幕から負傷者リスト(IL)入りし、6月19日に初登板。レギュラーシーズンでは17試合に登板して8勝5敗、防御率3・18の成績だった。ポストシーズンでは3試合に先発して16回1/3を投げ7失点(自責6)、1勝0敗で防御率3・31となっている。

 ブーン監督にとっては今回が初めてのWSとなるが「誰か個人に連絡することは考えていない。ポストシーズンを通じてジョー・トーリとテキストメッセージを交換しており、彼とは間違いなく少し話し、シリーズを通じてコミュニケーションをとっていくとは思う。ただ、誰かにアドバイスを求めることは考えていない」と、あくまでも自分の信念に従って采配を振る意向を示した。

 また、ドジャースとの対戦になったことに関しては「私がここにいる7年間を振り返っても、ヤンキースとドジャースの話は何度も出ており、根底から切望されていることは常に感じてきた。素晴らしいことだと思う。私は70、80年代とフィリーズでプレーした父が何度も地区制覇するのを見て育った。ただ、リーグ優勝決定シリーズではドジャースに2年連続で敗れ、ワールドシリーズでヤンキースとドジャースが対戦するのを見てきた。だからこの2チームは私の意識の中にあり、私にとっても意味がある。楽しみにしている。スターがいて、注目度は高い。素晴らしいシリーズになることを願っている」と思い入れが強いことを明かした。

 さらには「アイコニックなチーム同士だ。ドジャース対ヤンキースは東西対決でもある。(NBAの)レイカーズ対セルティックスのよう。様々なことが言える。過去の対決もよく覚えているよ。レギュラーシーズン中の対戦ではソトがいなかったと思う。ただ、その時もバズ(熱気)は感じられた。だから本当に楽しみにしている。すごいマッチアップは夏に対戦した際にもタフな接戦だった」と心底、対戦を楽しみにしていることを強調。今季、6月7日からの3連戦ではド軍が2勝1敗と勝ち越しているが、WSではどうなるか――。