「改悪多すぎ」人気漫画の実写化ドラマに批判続出…出演者にまで「クオリティ低い」と心ない声
『ヤングガンガン』で連載中の漫画『その着せ替え人形は恋をする』の実写ドラマが10月8日にMBS系列でスタートした。現在第2話まで放送されているが、原作ファンからドラマ内容に対する批判がXで殺到する事態になってしまっている。
同作は単行本の累計部数が1100万部を突破し、22年にはアニメ化されて大ヒットした人気漫画。雛人形制作が趣味の内気な男子高校生・五条新菜と、見た目はギャルだがコスプレ好きのオタクな女子高校生・喜多川海夢の成長と恋を描いた物語で、コスプレを軸としたラブコメディだ。
実写ドラマでは、主人公の五条新菜役を「メンズノンノモデルオーディション2023」の準グランプリ受賞者の野村康太(20)、ヒロインの喜多川海夢役を『SEVENTEEN』の専属モデル経験のある永瀬莉子(22)が演じている。
「原作ファンは、主要キャラクターの行動や言動が原作からかけ離れていると指摘しています。特に批判が集まっているのは、第二話でコスプレ衣装を制作するために、五条が海夢の採寸をするシーンです。原作では海夢がビキニの水着姿になるのですが、ドラマではかなり露出の抑えられた衣装に変更されていました。
このシーンは趣味のためなら細かいことに頓着せずに突き進む海夢と、海夢の大胆な行動に動揺しながらも自分の仕事を完遂しようとする職人気質の五条……という二人の性格や信念が浮き彫りとなる重要な場面です。しかし、ドラマでは結局五条が緊張して固まってしまい、海夢がほとんど自分で採寸したというように描かれました。この“改変”にはがっかりしたファンも多かったようです」(テレビ関係者)
《どれだけ海夢の水着姿に緊張しようと正確に測る為に採寸は自らの手で完遂する 五条新菜を侮辱するなと言いたい》
《五条くんは見習いかもしれないけど、雛人形つくるために、頑張ってる職人気質の子なのよ。採寸任せるわけがない》
《サービスカットの要素も含まれてるけど、コスプレ衣装をきっちり作ってほしいから体型を正確に測るためにビキニを着ているのであって、それは五条くん(異性)に対する恥ずかしさよりコス愛が上回った結果の行動なんだよね》
さらに、問題となっているのは五条が第二話で発したあるセリフだ。
「五条は雛人形の顔を制作する『頭師』という職業を営む祖父の影響で、幼いころから『頭師』になるという夢を持ち続けている主人公です。しかし、ドラマでは海夢から『将来はお雛様作る人になるの?』と聞かれ、『じいちゃんの跡継げるのが俺しかいないんで、まあ仕方なく』と答えるシーンが描かれました。照れ隠しの演出なのでしょうが、《五条くんは絶対にそんなこと言わない》と、これもまた批判が続出しているのです」(前出・テレビ関係者)
《1番ブチギレてるのは「五条新菜」というキャラの名を冠した人物にこのセリフを言わせたことなの》
《着せ恋の五条くんは「頭師を目指しているのは、幼い頃に祖父が作った雛人形への一目惚れがきっかけ」ってハッキリ書いてあるので、これがマジなら解釈違いじゃなくてただの原作改変だと思うんだが…》
《五条がじいちゃんの後継ぎいないから仕方なく人形師目指してることにされてて、そんなんストーリーの根本が崩れるクソ設定やんけ…》
《改悪多すぎて見てらんないや 五条くんがあまりにも違いすぎて本当に怒りを通り越して呆れしかでてこない》
そして、登場人物の性格やセリフの“改悪”に批判が集まった結果、出演者のビジュアルにまで不満の声が上がってしまう事態に――。永瀬が演じる海夢については、《海夢ちゃんなんてクオリティ低いとかのレベルじゃねーわ》といった心ない声も寄せられている。
「Xの一般ユーザーが実写とアニメの同じシーンの海夢の画像を並べて、《なめてんのか》と投稿したところ、1億インプレッションを超えるほどの反響がありました。これを受け、他のタレントが海夢のコスプレをしている画像を貼って《この子に何故オファーしなかった!?》と比較する投稿がでてくる事態に……。
漫画の人気ヒロインを実写化するとなると、どうしても批判は出やすいものです。永瀬さんは制作発表会見の際、『毎日撮影終わりは抜け殻のようになっていた』と語るほど、初挑戦のギャルメイクやコスプレに懸命に取り組んでいる様子でしたし、彼女にはなんの罪もありませんので、ただただ気の毒に思います」(前出・テレビ関係者)
Xでは《海夢ちゃん役の永瀬莉子さんめっちゃ可愛いし雰囲気も寄せてくれてるって感じるので、主演女優の人選は間違ってないと思ってる》《永瀬莉子さんこんなに笑顔が可愛い子なのに全然活かしきれてないのはマジで制作陣が悪いと思う》などど、原作ファンからの擁護の声も上がっている。
現状、ドラマは第2話までで、見どころとなる海夢のコスプレはまだほとんど登場していない。今後、物語が進んでいけば、もしかすると“原作超え”するシーンも期待できるかもしれない。