鋭い突破から貴重な同点ゴールをもたらした中村(手前)が会心のガッツポーズをみせる。(C)SOCCER DIGEST

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 10月15日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選が埼玉スタジアムで行なわれ、日本代表はオーストラリアと対戦。ともに見せ場が少なかった前半を経て、試合は後半に動いた。
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 日本は58分に谷口彰悟のクリアミスでオウンゴールを献上してしまうが、そこから積極采配で攻勢を一気に強める。そして76分に途中交代の中村敬斗が左サイドを突破して相手DFのオウンゴールを誘発。同点に追いつき、勢いのままに勝ち越したかったが、オーストラリアの堅陣を崩すには至らなかった。

 試合は1−1で終了。日本の最終予選の連勝は3で止まり、通算3勝1分け0敗の勝点10で首位をキープした。一方で前節にトニー・ポポヴィッチ新政権が発足したオーストラリアは敵地で貴重な1ポイントを上積みし、勝点を5に伸ばしている。

 同じグループCを戦う中国のメディアも日豪決戦に熱い視線を送った。全国紙『網易新聞』は「10連勝に失敗した日本だったが、結局は負けなかった。最終予選は無敗のままでトップを快走している」と記し、森保ジャパンが継続している“5つの記録”を紹介した。
 
「第一に最終予選で4戦無敗。18得点1失点と圧倒的な数字だ。第二に、2021年10月にサウジアラビアに負けてから、ワールドカップ予選では16試合無敗(14勝2分け)である。第三に、オーストラリアに日本は2011年1月から10戦連続で無敗(6勝4分け)だ。第四にそのオーストラリアとのホームゲームとなると、1969年10月から11戦無敗(8勝3分け)。そして最後に、日本は今回のオウンゴールで国際Aマッチの連続得点記録を25に伸ばした。史上最長記録を更新したというのだから驚きだ」

 そのうえで『網易新聞』は「オーストラリア戦の引き分けで連勝記録は止まったものの、日本の好調ぶりは明らかで、アジア最強である事実に変わりはない。5つの連続記録がその強さを裏づけている」と評した。

 日本は11月シリーズでインドネシア(15日)、中国(19日)とのアウェー2連戦に臨む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部