ワンマンライブ『TAKUYA KIMURA Live Tour 2024 SEE YOU THERE』を開催した木村拓哉

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 歌手で俳優の木村拓哉が13日、横浜アリーナで2年半ぶりとなるワンマンライブ『TAKUYA KIMURA Live Tour 2024 SEE YOU THERE』を開催した。8月14日にリリースされた3rdアルバム『SEE YOU THERE』を提げてのツアーは、9月29日の大阪Asueアリーナを皮切りに全8公演。横浜では2日間で3万人を動員する。

【写真】圧倒的な存在感!ステージで熱唱する木村拓哉

 観客の熱気に迎え入れられるようにスタートしたステージ。スクリーンに浮かび上がったのは“SEE YOU THERE”の文字だった。そこへ前作『Next Destination』(次の目的地)のモチーフ・鷲が現れ、“T”の文字を掴んで飛び立つと、“I’m HERE”に変わる。「また会おう」という約束が「ここにいるよ!」と現実に叶えられる瞬間。アルバムコンセプトの連動性を想起させる映像が会場を木村拓哉ワールドへと一気に誘った。

 「エブリバディ!」の第一声と共に歌い出した「I’ll be there」では、観客にマイクを向けるなど、初端から会場との一体感があふれ、中盤の「Born ready」からは、スタンドトロッコに乗って観客席を大きくめぐると、絶叫に近い歓声が湧き上がった。

 続く「UNIQUE」は、バースデーソングの趣もある曲とあって、この日、誕生日を迎えた人たちを祝福するため、自動制御機能を搭載したペンライトをロウソクに見たて木村が吹き消すという初の試みも大成功に終わった。SNSでのダンスチャレンジ動画が好評だったアルバムのリード曲は、「Head Shot」。歌詞に合わせて火柱が上がるなど迫力たっぷりな演出に、会場全体が熱く盛り上がった。

 MCでは、前回のライブツアーから現在に至るまでの自身の心境の変化や葛藤、ファンへの感謝なども飾り気のない言葉で語られた。ユーモアも交えながらのトークに、爆笑も巻き起こす。

 今作をはじめとしたアルバム曲を中心に、主演ドラマの主題歌など、アンコールを含め全21曲を約2時間余りで歌い切った木村。汗びっしょりになりながらも笑顔を見せてステージに立つ姿は、輝きに満ちていた。

 最後のあいさつは、「大変な時も悔しい時も胸を張ってください。俺も、胸を張っていきます。お互い、胸の張り合いしていこうじゃありませんか」という、力強いメッセージで締めくくられた。ツアーは、12月25日のマリンメッセ福岡A館までを駆け抜ける予定となっている。