ツール・ド・九州2023

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　西スポWEB OTTO!が主宰する学生スポーツゼミ(ゼミ長・市川圭之介日本経済大学准教授)を受講している大学生2人が、「マイナビ ツール・ド・九州2024」に参戦する地元チーム「VC FUKUOKA」の佐藤信哉を取材した。

　ゼミでテーマにした大会を「もっと盛り上げたい！」といった視点からインタビューを実施し、レースの見どころ、チームの団結の秘密などを掘り下げた。

　勝敗に関わらない「飛び出し」はなぜ？通な見どころに納得

　こんにちは。OTTO!学生スポーツゼミの吉田真生です。

　突然ですが、大学生の中には自転車で通学している人もたくさんいるのではないでしょうか。

　私も電車に間に合うように漕ぐことが多いのですが、その時はロードレーサー気分を味わっています。

　さて、自転車の魅力を存分に感じることができる国際サイクルロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2024」が10月11日~14日に大分、熊本、福岡の３県を舞台に開催されます。国内外18チームが参加し、数センチ差の勝敗を争います。

　最終日である14日の福岡ステージは約141kmを平均時速約40km、山の下りでは時速約80kmで自転車が駆け抜けるそうです。なんと走行距離約141km！これは、門司港（北九州市）から高千穂峡（宮崎県）の直線距離とほぼ同じでした！何となく、距離感がつかめた人もいるのではないでしょうか。

　福岡県を拠点に活動する自転車ロードレースチーム「VC FUKUOKA」の佐藤信哉監督によると、自転車レースはチームの中で1番力のある選手が勝利することを目的としたチーム戦だとのことです。しかし、自転車選手の多くは個人で練習していることが多いそうです。

　では、どうやってチームワークを育んでいるのでしょうか。佐藤監督によると、1年間に何度か行っている合宿がそのカギを握っているそうです。「チームの意思疎通ができるようにトレーニングしている。何度も合宿を行うことで、その力がついたことを実感できている」と語ってくれました。

　さらに「レースでは大勢の選手の中から少人数の選手が1位を狙って逃げ出そうとすることがある。しかし、逃げる選手たちの狙いは1位を取ることだけではない」とのこと。勝敗以外にどんな目的があるんだろう。驚いていたところ、「逃げて、瞬間的に抜け出すことで、チームの名前をアピールすることができる」と佐藤監督。勝敗に関わらない見どころを教えてくれました。

　ひょうきんな実力派、マイクパフォーマンス、イケメン・・・個性豊かな選手

　こんにちは。専門学校1年の今村仁(さと) です。

　佐藤監督には注目の選手を紹介してもらいました。

　シングルフィニッシュ（9位以内）を目指すチームには若手からベテランまで幅広い年齢の選手が在籍しているそうです。 取材では、「その中で、ユニークな推しポイントがある選手は？」という質問をしました。

　佐藤監督は、「誰にしようかな」と悩みながら、ベンジャミ・プラデス選手と向川尚樹選手、そして阿部源選手の3名を挙げてくれました。

　まずはベンジャミ選手について。今年41歳になる経験豊富な選手で、国内外のレースで優勝した実績があるそうです。一方で、自転車から降りるとひょうきんな一面を見せる可愛らしい選手なのだそうです。

　向川選手は、イベントなどで毎回マイクパフォーマンスで盛り上げてくれる明るいベテラン。

　阿部選手は、外見はイケメンな上に、内面は謙虚な大学生。2023年に行われた文部科学大臣杯 第78回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 （インカレ）で優勝した実力を持つ期待の若手だそうです。

　年齢も国籍も違う個性あふれる選手たちが多いのがわかり、チームへの興味がさらに大きくなりました。 読者のみなさんも、推しの選手を見つけて、ぜひ応援してみてください。