大掃除の代表格、換気扇やコンロまわりの掃除は年末にするものと思われがちですが、気温が下がる前に行うほうが油汚れをラクに落とせるそうです。ここでは、キッチンの油汚れ掃除のコツについて、クリンネスト1級・せのお愛さんに紹介してもらいます。

換気扇の掃除をラクにするコツは「温度」と「時間」

ついあとまわしにしがちな、キッチンの換気扇掃除。ため込んだ汚れを年末にがんばって落とす、そんな方も多いのではないでしょうか?

【写真】換気扇にこびりついた油汚れをラクに落とす方法

ですが、気温の低い12月は油汚れが固まっているので、落とすにはかなりの時間と労力が必要です。換気扇の掃除をするなら、気温が下がる前の今の時季が断然ラク! 油汚れがゆるみやすく、少しの力で落とせますよ。

換気扇の油汚れをゆるめるのに重要なのが「温度」と「時間」です。

取り外したパーツに洗剤を吹きかけたら、ハケなどで全体にぬり広げます。ポイントはすぐにこすらず、洗剤が油汚れと反応するまで待つこと。20分ほど時間をおくと油汚れがゆるむので、お湯で洗い流します。こうすると、ゴシゴシと力を入れなくても油汚れを落とせますよ。

こびりついた油汚れは「つけおき」で落とす

換気扇にこびりついた油汚れには、つけおきが効果的です。ゴミ袋を二重にして、約50度のお湯と洗剤を入れたら、換気扇を丸ごとドボン。

この方法なら、つけおき後にシンクが油まみれになることもありません。20〜30分つけおきしたら、古い歯ブラシなどでこすって、油汚れを洗い流しましょう。

※ アルミ素材の換気扇やコーティング加工してあるものは、変色変質の恐れがあるので中性洗剤を用いて下さい

コンロまわりの油汚れも、寒くなる前に落とす

換気扇と同じく、コンロまわりの油汚れも、寒くなる前の今の方がラクに落とせます。基本は換気扇掃除と同じ。「温度」と「時間」で油汚れをゆるませてから、掃除してくださいね。

五徳などの手強い汚れはいったんつけおきし、その間にコンロまわりを掃除すると効率がよいですよ。

まだ暖かい10月は、油汚れをラクに落とすチャンス。今のうちに掃除しておけば、年末の慌ただしいときに、汚れと格闘せずにすみます。10月中に大物の掃除を終わらせて、年末はゆっくり過ごしましょう。