Image: iFitxit

いろいろなガジェットの分解、修理でお馴染みのiFixit。

最近では、企業とコラボした修理パーツの販売も手がけています。分解のしやすさに応じて点数がつけられ、点数が高い=修理やDIYがしやすいということになります。

もはや毎年恒例となった新型iPhoneの分解。今年のiPhone 16シリーズは分解しやすくなっていると好評価されています。iPhone 15が4点(10点満点評価)だったのに対し、iPhone 16は7点という大躍進!

iPhone 16シリーズで採用された接着の仕組み

iPhoneをはじめ、かつてガジェットというのは、内部パーツがガッチガチにハンダゴテ付けや糊付けで留められており、分解は非常に難しいものでした。近年の修理する権利の影響もあり、パーツごとに交換できることの大切さに焦点があたり、部品留めの方法も大きく変わってきています。

iFitxitが、iPhone 16は分解が以前よりも容易になったと評価する大きな部分は、背面の糊付けについて。

接着剤を単純に塗ったのとは異なり、背面パネル周辺の接着剤は下にアルミニウムの下地があるとのこと。このアルミニウム下地に電気を通すことで接着剤を温め、柔らかくする、結果、背面が外れるという仕組みになっています。

また、閉じる時も温めて背面はめて冷やせば固まるので、接着剤の再利用が可能。この仕組みはiPhone 16シリーズのみで採用されている新たなものだそう。

接着剤を温めるには、Appleいわく最大30Vのケーブル利用が可能。iFxitでは、5V/ 12V/ 20/ 30Vでテストしています。

ガチ勢…のお話

もうおわかりいただけたと思いますが、これ、普通の人ができる技ではございません!

「簡単に分解できるらしいよ!」なんて気持ちで、いわゆる普通の人が手持ちの工具で背面や内部部品を外すのはほぼ無理ゲー。端末死亡を覚悟するレベルです。

分解のプロであるiFixitの中の人が、適切なツール(興味がある人は、iFixitの公式サイトでいろんなツールを購入できます)を使った上で、以前よりも簡単になったというお話。

実際、どれだけ小難しい作業なのかは、iFixitが公開している分解動画を見るとよくわかります。

もちろん、簡単になることはいい傾向です!

Source: iFixit, Gizmodo US