川床明日香のInstagramより

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 新垣結衣、川口春奈、永野芽郁……それぞれ今や押しも押されもせぬ売れっ子女優だが、彼女たちにはある共通点が。朝ドラに出演中の川床(かわとこ)明日香(22)もまた、実は彼女たちに連なる一人だという。

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 今月末に最終回を迎えるNHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」。川床は伊藤沙莉(さいり・30)演じる主人公・寅子(ともこ)の娘役を今月から務めている。女優歴5年という新人の彼女に今、芸能関係者から注目が集まっているという。

 寅子よろしく「はて?」とでも言いたくなるが、

「彼女は新垣結衣や川口春奈と同じくファッション誌『ニコラ』のモデル、通称“ニコモ”出身なんです」

川床明日香のInstagramより

 とはテレビ局関係者。

「『ニコラ』といえば、有名女優を数多く輩出している雑誌として芸能界では有名。最近は、川床さんと同期の南沙良もドラマ『ドラゴン桜』でブレイクしています。川床さんは彼女たちの後を追う人気女優の卵として期待されているのです」

「初代部長はガッキー」

 川床は2014年の同誌オーディションで、総勢1万人余りの中からグランプリを獲得してモデルデビュー。“ニコモ”の人気度合いは雑誌の表紙を飾った回数で測られるという。

「川床さんが表紙を務めたのは9回。ちなみに、今や誰もが認める人気女優である永野芽郁は7回、清原果耶は9回です」(同)

 同誌の中にはモデル全体を取りまとめるリーダー的立場として“生徒会長”という役目があるが、彼女はその経験者だ。当時を知る関係者に聞くと、

「“生徒会長”は人気かつ人望のある子が編集部から指名されます。それだけ川床さんは周囲から信頼されるしっかり者。彼女は当時、自分で企画を考える個人連載のページも持っていて、後輩モデルの相談にも乗っていたようです。“生徒会長”はかつて“部長”という呼び名だったのですが、この“初代部長”がガッキーこと新垣さんでした」

 前述の川口や清原もこの“部長”を務めており、他の経験者にも女優として成功した例が多い。

“売れっ子”の法則

 それにしても、「ニコラ」出身者に“売れっ子女優”が多いのはなぜなのか。

 芸能評論家の宝泉薫氏はこう分析する。 

「『ニコラ』はティーン向けファッション誌の中でも比較的上品さや真面目さを売りにしています。奇抜過ぎないからこそアンチも付きにくく、女優になった後も視聴者の共感を得やすいのではないでしょうか。雑誌を読んで育った読者からすれば、モデルは憧れの存在。子ども時代に応援していたモデルを、女優に転身した後も引き続き応援するという構図ができやすいことも、安定して人気女優を輩出する一因なのだと思います」

上の世代の「高い壁」

 ならば「ニコラ」時代にモデルとしての人気も上々だった川床からすれば、今後、女優としても順風満帆ということか。

 宝泉氏が続ける。

「いくら人気モデルだったとしても川床さんが今後女優として活躍していくのは簡単なことではありません。彼女の上の世代には橋本環奈や浜辺美波などの若手人気女優が高い壁となって立ちはだかっていますから。“「東宝シンデレラ」オーディション”でグランプリを取った福本莉子でさえ、この壁をなかなか越えられず苦しんでいる状態です。その中で巡ってきた注目の集まる朝ドラ主人公の娘役ですから、川床さんには今回のチャンスを何としてもモノにしてもらいたいと思っています」

「朝ドラ出演」は高い壁を越える“翼”となるか。

「週刊新潮」2024年9月26日号 掲載