中国・清華大学学生代表団100人が来日「日中友好に貢献したい」、若い世代の交流も―外務省・日中植樹国際連帯事業

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外務省と日中友好会館は2016年度より実施している「日中植林・植樹国際連帯事業」の一環として、2024年度清華大学学生代表団(団長:史宗緂 清華大学校務委員会 副主任一行100人)を9月23日から29日まで日本に招聘。24日に都内で歓迎会を開いた。

同代表団は中国の清華大学に所属する大学生・大学院生で構成され、日本滞在中、植樹活動、環境・防災に関するセミナー、関連施設の視察などを行い、参加者の環境・防災意識の啓発を図るほか、大学訪問と交流を通じて、日本の大学生や市民との親睦を深めるとともに、日本の経済、科学技術、社会、歴史、文化などが体験できるような施設や大阪市、和歌山市を訪問した。

歓迎会では主催者を代表して日中友好会館の黄星原・中国代表理事が「6回目となるこの事業は日中友好の未来を開くもの。中国を背負う清華大学の皆さんと親睦を深めるのは有意義で、日本への理解を深めていただきたい」とあいさつした。

団員100人を代表して史宗緂・清華大学校務委員会副主任が「植樹事業を通じてグローバル人材を育て、日中友好の発展に貢献したい」と答礼のあいさつをした。

竹谷とし子参議院議員(公明党参院国会対策委員長)は、「世界トップクラスの清華大学を迎えて実施する植樹事業は気候変動や環境保持に対応するので災害対策にもなる。私は清華大学と連携している創価大学の出身なので、日中友好に向け交流が進むのは喜ばしい」と歓迎した。

感情に流されずに相互理解を深めたい―外務省課長

外務省の石飛節アジア大洋州局中国・モンゴル第二課長は、「日中両国は引っ越しのできない隣国であり、いろいろな問題もあるが、感情に流されずに相互理解を深めたい。キーワードは感動を共有すること。日中の若い世代に期待したい」と述べ、乾杯の音頭を取った。

この後、団員と駐日中国大使館や日中友好会館幹部などとの懇親の輪が広がった。(八牧浩行)