日経平均株価
始値  36958.93
高値  37394.52(11:15)
安値  36958.93(09:00)
大引け 37155.33(前日比 +775.16 、 +2.13% )

売買高  17億2591万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆0594億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続急伸、一時1000円超の上昇みせる
 2.FOMCでは0.5%の大幅利下げも、米国株は軟調
 3.米大幅利下げにもかかわらずドル高・円安が進む
 4.大型株中心に上昇、値上がりは全体の82%占める
 5.終盤は伸び悩み、売買代金は4兆円強にとどまる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比103ドル安と続落した。大幅利下げ決定で主力株を中心に利益確定売りが優勢となった。

 東京市場では、朝方からリスク選好の流れとなり、日経平均株価は先物主導で大きく水準を切り上げた。一時は1000円超の上昇をみせる場面もあった。

 19日の東京市場は、主力株をはじめ広範囲に物色される展開となった。為替市場で円安方向に振れたことがリスクオンの材料となり、先物を絡めたインデックス買いが全体を押し上げた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも下落した。FOMCでは4年半ぶりの利下げを決めたが、利下げ幅が0.5%だったことで、いったんは円高に振れる局面もあった。しかし、その後は急速に円安方向に押し戻される荒い展開となった。FOMC後に米長期金利が上昇し、国内10年債利回りも上昇している。日経平均は一時1000円あまりの急騰をみせたが、引けにかけては手仕舞い売りが出て上げ幅を縮小した。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の82%を占めたが、時価総額上位の大型株への買いが集中しており、全面高様相とはならなかった。売買代金は4兆円を上回ったものの、やや盛り上がりに欠けた。

 個別では、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>、同2位のディスコ<6146>、同3位の東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が上昇、トヨタ自動車<7203>、三菱重工業<7011>なども活況高。ソフトバンクグループ<9984>も物色人気を集めた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが値を上げ、IHI<7013>、リクルートホールディングス<6098>が大きく水準を切り上げている。商船三井<9104>など海運株も買われた。トランコム<9058>がストップ高を演じたほか、八洲電機<3153>なども値を飛ばしている。
 半面、三菱電機<6503>が下値を探り、ニトリホールディングス<9843>も下落した。富士フイルムホールディングス<4901>も冴えない。Gunosy<6047>が急落したほか、エービーシー・マート<2670>、MonotaRO<3064>、ケーズホールディングス<8282>なども売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、SBG <9984>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約281円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は富士フイルム <4901>、セコム <9735>、ニトリHD <9843>、三菱電 <6503>、協和キリン <4151>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約10円。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)保険業、(3)輸送用機器、(4)非鉄金属、(5)サービス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)小売業、(3)食料品、(4)水産・農林業、(5)金属製品。

■個別材料株

△住友林 <1911> [東証P]
 米住宅着工件数4ヵ月ぶり高水準。
△八洲電機 <3153> [東証P]
 エンジニアリング案件好調で25年3月期業績予想を上方修正。
△セルシス <3663> [東証S]
 東証プライムへの市場変更を好感。
△ショーケース <3909> [東証S]
 「SPIRAL」とのサービス連携開始を手掛かり視。
△ペイクラウド <4015> [東証G]
 千葉薬品が「Value Card」採用。
△エクサWiz <4259> [東証G]
 関西電グループに提供のAIモデルが本格稼働と発表。
△アンジェス <4563> [東証G]
 「コラテジェン」米国で画期的新薬に指定。
△スマートD <5137> [東証G]
 ソフトバンク <9434> 子会社とパートナー契約締結。
△鈴茂器工 <6405> [東証S]
 4~9月期上方修正を好感。
△三菱重 <7011> [東証P]
 仏ユーテルサットと複数の衛星打ち上げで合意。

▼キャンバス <4575> [東証G]
 東証が信用規制の臨時措置を実施。
▼Gunosy <6047> [東証P]
 インド企業を持分法適用会社から除外。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トランコム <9058>、(2)八洲電機 <3153>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)東京計器 <7721>、(5)メドレー <4480>、(6)gumi <3903>、(7)大阪チタ <5726>、(8)アイスタイル <3660>、(9)サンリオ <8136>、(10)LTS <6560>。
 値下がり率上位10傑は(1)Gunosy <6047>、(2)オロ <3983>、(3)ABCマート <2670>、(4)モノタロウ <3064>、(5)JBCCHD <9889>、(6)イズミ <8273>、(7)ケーズHD <8282>、(8)三菱電 <6503>、(9)ビックカメラ <3048>、(10)日本光電 <6849>。

【大引け】

 日経平均は前日比775.16円(2.13%)高の3万7155.33円。TOPIXは前日比51.50(2.01%)高の2616.87。出来高は概算で17億2591万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1340、値下がり銘柄数は257となった。東証グロース250指数は662.06ポイント(21.87ポイント高)。

[2024年9月19日]


株探ニュース