海外ココイチを逆輸入した「ココイチワールド」、レストラン並のガチな高級カレーが食えるぞ!

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こんにちは、Togetterオリジナル編集部のToge松です。東京の京橋に来ています。

平日の昼下がり

東京駅にも銀座駅にもよく行くが、ちょうどその中間くらいにある京橋駅に来ることはあまりなかった。

今回訪れたのは、京橋駅直結の「京橋エドグラン」にちょっと変わった「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」があると知ったからだ。

その名も「ココイチワールド」。

正式名称は「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD」といい、「海外ココイチの逆輸入」をコンセプトにした新業態店である。

「ココイチワールド」の外観

今回訪れた1号店、京橋エドグラン店がオープンしたのは2022年10月。また、名古屋に2号店の「名古屋JRゲートタワー店」がある。

つまり「ココイチワールド」は日本にまだ2店舗しかない状況だ。

公式サイトを見ると、1994年のハワイ・オアフ島出店を皮切りに世界12カ国に進出しているココイチのうち、海外に「ジャパニーズカレー」を広める過程で進化したカレーを取り揃えているそう。

ランチタイムも終わった16時ごろに入店したこともあって、来店客はまばら。

内外装も海外仕様だそうで、壁にあしらった欧文フォントがどことなくおしゃれだ。

黄色のイメージが強いココイチの内装とだいぶ違う

海外のココイチカレーは何が違う?

さっそく気になる海外版ココイチのカレーを見てみよう。

メニューブックをペラペラと見ながら思ったのは、「日本のココイチとずいぶん違うな?」だった。

まずは盛り付け方だ。日本のココイチだと丸いプレートにカレーとライスを半円状に盛り付けているが、当店は楕円状のプレートの隅にライスがこんもりと盛られ、城を囲む外堀のようにカレーソースが配置されている。

公式サイトより(PDFが開きます)
公式サイトより(PDFが開きます)

ライスが白米ではなく、ターメリックの色をしたスパイスライスであることもポイントが高い。

「1辛」「トッピング」などココイチらしさは健在

メニューが多くて迷うが、主力が「オムカレー」みたいなので、メニューに大きく掲載されていた「4種のきのこクリームオムカレー+マッケンチーズ」を頼んでみた。なお、カレーには全品サラダが付いてくる。

今回は普通でオーダーしたが、日本のココイチと同様に「甘口」「5辛」「10辛」などと辛さの調整も可能。

さらにマッケンチーズやきのこクリームソースは追加トッピングもできる。ココイチの魅力でもあるカスタマイズの充実ぶりは当店でも健在だ。

注文はタブレットから

今回は単品ではなくドリンクセットを注文したので、カレーの前にサラダとドリンク「カルピスピーチ」がやってきた。

セットで付いてくるサラダ
セット(+320円)で頼んだカルピスピーチ。単品だと520円

サラダはシャキッと鮮度があって、フライドオニオンの食感が心地いい。カルピスピーチは実家で飲むうっすいカルピスとはほど遠い、濃厚な甘さだった。

この時点で私の中では「ココイチ」ではなく「ちょっとお高めのお店」に来ている心境になっている。

オムレツもソースもトロトロ三昧

ほどなくして主役のカレーがやってきた。

4種のきのこクリームオムカレー+マッケンチーズ(単品2100円、ドリンクセットで2420円※すべて税込)

何と言うか、ホテルのレストランとかで出てきそうなガチなカレーが出てきて若干とまどう。

スパイスライスの上にのっているオムレツはトロトロで、さらにトロトロの「マッケンチーズ」と「きのこクリームソース」がかかっている。本当にココイチか…?

海外メニューらしさでいうと、マッケンチーズはアメリカの家庭料理で、マカロニをチーズソースで絡めた料理。味はマカロニグラタンに近い。

まずはオムレツをおそるおそるスプーンですくってみた。

うっひょー
気分が高まるぜぇぇ!!

食べる前から直感的に「うまい」と確信できるオムレツのシズル感。当然、食べた感想は「めちゃくちゃうまい」だ。

スパイスライスは控えめだがスパイスの風味がほんのりと感じる。この時点ではカレーソースにたどり着いておらず、実質オムライスを食べた感想になっているが、カレーとの相性は良さそうだ。

オムレツに関してはココイチでも人気トッピングとして知られている。ココイチワールドにオムカレーが名を連ねているということは、海外の人たちからも評判が良いということなのだろう。

ココイチというよりレストランのカレー

今度はカレーソースと共に、マッケンチーズやきのこクリームソースを食べてみた。もはや言うまでもないだろうが、どちらも濃厚なおいしさだ。

マッケンチーズ、好きなんです
4種のきのこは、しめじ・まいたけ・エリンギ・マッシュルーム

ココイチワールドのカレーソースは、世界の国と地域にあわせて牛や豚といった食肉由来の原材料を使っておらず、海外専用に作られたオリジナル仕様だという。

そのため、日本のココイチのカレーソースと比べるとすっきりとした味わいで、オムレツやマッケンチーズなどと組み合わせてもクドさがない。非常にバランスが取れており、完成度の高いカレーとして昇華している。

前述で「レストランのようなカレー」と感じたのも、こうした一皿全体で味わいを計算しているように感じる点があるのかもしれない。

カレーは絶品だけど、日常的には食べに行きづらい価格帯

ここまで絶賛しまくったココイチワールドだが、唯一の難点として「メニューがやや高い」という点がある。

通常のココイチの価格帯と比べると数百円〜1000円ほど高めの設定。ビジネス街の一画にあって、日常的に食べに行くには「お財布的にハードルがちょっと高い」と感じる人もいるかもしれない。

一方で、ココイチワールドで味わうカレーは一般的なココイチとはひと味違う「非日常的な体験」でもある。何よりカレーはめちゃうまい。

逆にココイチのカレーに数百円プラスするだけでスペシャルなカレーが食べられると、前向きに考えることもできそうだ。

東京や銀座などを散策したついでに、立ち寄ってみてはいかがだろうか。

店に向かう道中、ビルから緑がせり出した東京スクエアガーデンがよかった

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