テイエムトッキュウ(撮影:下野雄規)

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 佐賀競馬場で9月1日(日)に行われるサマーチャンピオン(3歳上・JpnIII・ダ1400m)。当初は29日(木)に予定していたが、台風10号接近のため順延となった。今年はJBCスプリントが同じ佐賀ダ1400mで行われるため、前哨戦としても注目の一戦となる。

 ハンデ戦のため、地方所属馬にもチャンスあり。JRA所属馬が56.0kg~60.0kgを背負うのに対して、重賞連勝中のタイガーインディが55.0kg、テイエムフェローが53.0kg。JRAでオープンまで勝ち上がったアラジンバローズは54.0kgとなっている。地方馬をどう絡めるかが、馬券的中のカギになりそうだ。発走予定日時は9月1日(日)の17時25分。主な出走予定馬は以下の通り。

■テイエムトッキュウ(牡6、栗東・木原一良厩舎)

 デビューから長らく芝短距離で実績を積み3勝を挙げたが、昨年1月の初春Sでは初ダートながら2馬身半差の快勝。以降はダート路線を中心に据え、暮れのカペラSで初タイトルを手にした。前回の東京スプリントでも先手をとって2着に好走。今回は馬場を1周するコースへの対応と、1400mへの距離延長がカギになる。

■サンライズホーク(セ5、栗東・牧浦充徳厩舎)

 初陣は15着だったが、2戦目でダートに転じると4連勝でOP入りを果たす。その後は10着、6着、9着と伸び悩んだが、昨年のサマーチャンピオンでブリンカーを着用すると一変。一気にかきつばた記念まで、重賞3連勝を飾った。近2走は崩れているが、ダートグレード競走3勝の実績は断然。巻き返しを期待したい。

■テイエムフェロー(牡5、佐賀・平山宏秀厩舎)

 JRAでは2勝を挙げ、今年初めに佐賀競馬へ転入。自己条件で白星を積み上げ重賞戦線に加わると、吉野ヶ里記念まで重賞3連勝中。母のトシキャンディは1400mのプロキオンSを勝っているほか、佐賀1300m、1400mで7勝を挙げている。相手は格段に上がるが、連勝中の勢いに乗って、地元所属馬初の勝利なるか。

■タイガーインディ(牡7、兵庫・保利良平厩舎)

 昨夏から兵庫競馬に所属。今年2月の兵庫ウインターCで初タイトルを手にすると、黒船賞で3着に好走したほか、兵庫大賞典、オグリキャップ記念と重賞連勝を飾る。特に前走では、ヘルシャフト、オメガレインボーという地方のトップクラス2頭を撃破。ハンデも55.0kgと手ごろで、JRA勢相手でも侮れない。

 そのほかにも、実績豊富な古豪ラプタス(セ8、栗東・渡辺薫彦厩舎)、ジュライSでひさびさの白星を挙げたメイショウテンスイ(牡7、栗東・河内洋厩舎)などが出走を予定している。開催順延にともない、多数の馬に騎乗変更が出ているので注意されたい。