「最低だ」日本人と見られるファンも猛烈批判 大谷翔平に死球与えた左腕がXアカウントを削除する異例事態に「怒りを感じろ」

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死球を当てられ、思わず顔をしかめる大谷。(C)Getty Images

 不可抗力ながら、文字通り手痛いアクシデントが物議を醸している。

 キッカケとなったのは、現地時間8月25日に行われたレイズ戦で、大谷翔平(ドジャース)とマックス・マンシーが受けた死球シーンだ。

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 8回に先頭打者として打席に入った大谷は、対峙した相手3番手リチャード・ラブレディが4球目に投じた91.8マイル(約147.7キロ)のシンカーが左手首付近に直撃。咄嗟にかわそうとした背番号17は、「痛いッ」と叫んで悶絶。そのまま一塁方向へと歩き出したが、ドジャースタジアムはラブレディにはブーイングがこだました。

 その後、ムーキー・ベッツの2ランホームランで2点を失ったラブレディは、なおも2死1塁の局面で迎えたマンシーにふたたび死球。大谷のケースと同様に91.9マイル(約147.9キロ)のシンカーが抜けた一球にマンシーも苛立ちを隠さず、睨みつけながら一塁へ歩いた。

 おそらく故意ではなく不可抗力だ。ラブレディも死球を投げたくてマウンドに立っているわけではないはずである。しかし、球界屈指の人気誇る大谷への厳しいインコース攻めもあって、彼のSNSは“炎上”した。

 無論、「100%故意ではないと断言できる」や「わざとやっているわけがない」といった擁護のコメントもあった。だが、日本人と見られるアカウントを含めたドジャース・ファンを中心とした匿名アカウントから「私の怒りを感じろ」「チームをダメにする前にマウンド降りればよかった」「本当に良い投球をしてくれたな」「オオタニの無事よりも、彼がスイングしたかを確認するなんて最低だ」といった批判意見が噴出。試合中は閲覧可能だったXアカウントを削除する事態となった。

 なお、試合後に実施された診察の結果、大谷の左手首は大事に至らず。骨にも異常はなかったと判明。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も会見で「本当に恐ろしいことだ。いつだって息が止まってしまう」と肝を冷やした。

「ムーキーの件で我々は数か月前に経験している。幸運にも(大谷は)前腕に当たったわけだが、手の小さな骨に当たったとかの話とかになると、(離脱するのが)4〜6週間ということにもなる。それは恐ろしいことだ」

 大谷の無事は何よりだが、いかなる理由があるにせよ、誹謗中傷は間違っている。ましてや今回のようなケースでラブレディが一方的に個人攻撃を受けるのは行き過ぎと思えてならない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]