7戦7発、長打率驚異の1.240! シーズン63発ペースで打ちまくるジャッジが漏らした“意外な言葉”「まだまだだよ」

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本拠地で50号の大台に乗せたジャッジ。(C)Getty Images

 ブロンクスの怪物が止まらない。

 現地時間8月25日、ヤンキースのアーロン・ジャッジは、本拠地で行われたロッキーズ戦で、4打数2安打、2本塁打、3打点と活躍。チームの10-3の快勝に大きく貢献した。

【動画】ジャッジが50号&51号!自身の記録を上回る年間63発ペース

 ゲーム開始早々から見せ場を作った。1点を追う初回1死一塁の第1打席で、相手左腕オースティン・ゴンバーが低めに投じたチェンジアップをバックスクリーンへ運んだ。これでジャッジは自身2年ぶり、さらに今季メジャー最速で50号に乗せた。

 勢いは続いた。7回1死無塁の局面で、ジェフ・クリスウェルが投じた初球の95.4マイル(約153.5キロ)のフォーシームを今度は右翼席へ。この鮮やかな一打にはヤンキー・スタジアムも大いに熱狂した。

 3度のシーズン50号到達は、ベーブ・ルース、マーク・マグワイア、サミー・ソーサ、アレックス・ロドリゲスに次いで史上5人目の快挙だ。さらにジャッジはこれで22年に自らが打ち立てたア・リーグ記録の62本塁打を更新する63本ペースにまで調子を上げている。

 直近7試合で打率.360、7本塁打、長打率1.240(!?)と、まるで打ち出の小槌のように打ちまくっているジャッジ。シーズンのOPSも1.201に乗せている32歳の驚異的なパフォーマンスには地元メディアも愕然とする。

 ニューヨークを拠点とする日刊紙『New York Post』は「ジャッジが偉人たちに並んだ今日は歴史に残る日だ」とキャリア3度目のシーズン50号到達を祝福。そして、「正直、彼に対する賞賛の言葉が尽きているところだ。辞書から探さなきゃいけない」というアーロン・ブーン監督の言葉とともに、ジャッジ本人の素人目には意外とも取れるコメントを紹介している。

「まだまだだよ。僕はまだ調子は上がり切っていないし、もうひとつ上での段階に達しようとしているところだ」

 どれだけ打とうとも尽きない向上心。これこそがジャッジが偉才たる所以なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]