「Tiny Garden 蓼科」で親子ワーケーションを体験

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【多拠点生活って実際どう?・3】先日、長野県蓼科にある「Tiny Garden 蓼科」で親子ワーケーションを体験しました。ワーケーションとは「仕事」と「休暇」を組み合わせた新しい働き方で、自然に囲まれた環境で仕事と休暇を交互に楽しむスタイルです。先に結論からすると、おすすめです。もっとこういうことができる施設が増えてほしいし、企業側でも働ける環境としての活用が広がってほしいと思います。

●実は2000年代からある言葉



 改めてワーケーションとは、「仕事(ワーク)」と「休暇(バケーション)」を組み合わせた造語で、実は2000年代からある言葉です。リゾートなどの環境に恵まれた場所で、仕事と休暇を行き来しながら時間を過ごすスタイルです。日本ワーケーション協会のホームページでは、非日常の土地で暮らし、働くことで、生産性や心の健康を高め、より良いワーク&ライフスタイルを実施することができる手段であると謳っています。

 今回は、長野県蓼科にある「Tiny Garden 蓼科」にお世話になりました。蓼科湖畔に位置するキャンプ施設で、キャビン棟にオートキャンプ、仕事ができるWORKSTATION、地元素材を中心に提供されるレストランが備わっています。

 旅程は簡単にまとめるとこんな流れでした。3泊4日の旅。東京から蓼科までは車で2.5〜3時間ほど。木曜の仕事を終えてから向かいました。

 今回の滞在はキャビン棟にお世話になりました。目の前には川が流れています。キャビン棟もおしゃれで、家族連れで泊まれるのも快適でした。

●仕事と休暇の両立



 金曜日はほぼ仕事をしていましたが、コワーキングスペースとして利用できるWORKSTATIONがあり、ミーティングにイベントの登壇などがありましたが、いつもと何も違和感なくこなすことができました。何より、PCからふと見上げると緑に囲まれていることを実感し、自然の音を感じられる癒やしがあります。

 また、合間の使い方がいつもとは圧倒的に違いました。散歩しようと外に出れば、こんな環境が待ってます。

 自然に恵まれた環境は気持ちも穏やかになり、仕事がさらにはかどることを実感しました。

 一方、薪割りや寒天作りなど地元にふれる機会をいただきました。目の前の蓼科湖でボートに乗りました。湖がちょうどよいサイズで、30分で優雅に過ごせました。

 また、近くの公園を散歩すれば、このような緑が待っていました。

●夜はキャンプファイヤー



 夜には広場でキャンプファイヤーが開催され、滞在しているみなさんが自然に集まってきました。

料理も地元の食材を使っていて、丁寧に作られたとてもおいしいメニューでした。

見上げると、このような景色が広がっています。

 ワーケーションの最大のメリットは、仕事と休暇を自然に融合できる点です。自然豊かな環境での仕事は集中力を高め、生産性を向上させます。一方で、唯一のデメリットは、現実に戻ったときの「ロス感」です。素晴らしい環境での数日間の滞在後に日常に戻ると、ギャップを感じることがあります。しかし、それもまた次回のワーケーションの楽しみとなります。

実際に体験してみて、ワーケーションは非常に人間らしい生活スタイルであると感じました。企業側でも、働きやすい環境としてのワーケーションの活用が広がることを期待しています。長野県のような自然豊かな場所でのワーケーションは、心身の健康に良い影響を与え、仕事の効率も向上させると実感しました。

 Tiny Garden 蓼科での親子ワーケーションは、大変充実した体験でした。自然と仕事が調和し、心地よい環境での生活は、現代の働き方に新しい風を吹き込むものです。企業や個人がこのようなワーケーションを積極的に取り入れることで、働く人々の健康と生産性を向上させることができるでしょう。再び訪れる機会を楽しみにしています。(AnyWhere・斉藤晴久)



斉藤晴久

AnyWhere 代表取締役。Amazonの日本立ち上げ期に新規事業を担当し、その経験から「日本の場所の魅力を発信したい」と、仕事場のサブスクリプサービス「AnyWhereパス」を立ち上げる。日本や世界のコワーキングスペースについて詳しく、実際に海外にも視察に行っている。