アトランタ五輪でブラジルに1−0で勝利した日本。(C)Getty Images

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 J3のアスルクラロ沼津に所属する元日本代表のMF伊東輝悦が、城彰二氏のYouTubeチャンネルに出演。1996年のアトランタ五輪のブラジル戦を振り返った。

 同大会のグループステージ初戦で、日本はブラジルと対戦。劣勢を強いられるなかでも粘り強く守り、72分に伊東の得点で先制。その後もGK川口能活の好セーブなどで相手の猛攻を凌ぎ切り、1−0で大金星を挙げた。

 とりわけ終盤は、必死にゴールを奪いに来たブラジルに対し、日本は防戦一方となった。厳しい展開となったが、選手たちは逃げ切れる手応えがあったという。伊東は、相手の焦りに言及する。

「キツかったけど、無理やりというか、雑になったと言わないけど、焦り出して、ちょっと。より個が強くなったじゃないけど、それこそロナウドとかが入ってきて、キツかったけど、何とかなるかもとは思った」
【動画】城彰二&伊東輝悦がアトランタ五輪のブラジル戦を語る!
 これに城氏も同調する。

「冷静に繋がれたりとか、色々されると、危なかったよね。ちょっとかかり気味になっちゃってね。で、能活も当たっていたし。みんな最後の最後、頑張っていたよね。身体を張って。ブラジルが慌てたけど、守り切れるっていう自信もあった」

 また、日本サッカー史に残る勝利も、大会中の選手たちは試合後、次戦に向けて目を向けていたという。城氏が「俺は喜んだ記憶がないんだよ。全くないの」と言えば、伊東も「俺もそんなない」とうなずいた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部