「芸人との結婚は許さない」…TBS『ラヴィット!』田村真子アナのご実家訪問記

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パパは元大臣

TBS局内で「次期エース」の呼び声が高いのが、入社7年目の田村真子アナ(28歳)だ。入社当初はさほど目立った存在ではなかったが、'21年に朝の情報番組『ラヴィット!』のMCに抜擢され評価が一変。同局の編成幹部は、田村アナの立ち回りをこう絶賛する。

「『ラヴィット!』への起用については、抜擢というより試してみる意味合いが強かった。しかし実際に番組が始まると、すぐになくてはならない存在になりました。出しゃばらず、それでいて出演者の良さを引き出してくれる。クセの強い芸人たちを相手にするには、彼女以上の適任はいません」

元厚労大臣の田村憲久衆議院議員(59歳)を父に持つだけに、「お嬢様」と報じられることも多い田村アナ。しかし実際に現場から聞こえてくるのは、「とにかく謙虚」という声だ。

田村アナのこの「愛される人柄」はいかにして育まれたのか。その答えを探るべく、彼女が生まれ育った三重県松阪市を訪ねた――。

県内一のゼネコン

松阪市は松阪牛の生産で知られるほか、「豪商の街」という顔を持ち、三井高利をはじめ多くの伊勢商人を輩出した歴史を持つ。伊勢商人は堅実経営が心得で派手なふるまいはしなかったという。

田村アナの実家は、松阪市の中心部から3kmほどの住宅街にある。決して華美ではない庶民的な2階建ての一軒家だ。監視カメラが設置されていることを除けば、大臣も務めた大物政治家の自宅には見えない。「本当にここなのか」と目を疑ったが、週末に地元入りしていた田村議員が出入りする姿が確認できた。地元住民が田村家の成り立ちを語る。

「田村家の礎を築いたのは、真子さんの曽祖父である田村秢さんです。東京帝国大を卒業後、弁護士になった秢さんは、'42年の衆院選に当選。『タムゲン』の愛称で知られ衆議院議長も務めた田村元さんは、秢さんの長男。そのタムゲンさんの甥が、真子さんの父である憲久さんです」

3代にわたり代議士を輩出する一方で、田村家は三重県有数の大企業も経営してきた。

「一族がトップを務めてきた日本土建は県内一のゼネコンです。秢さんの次男で田村アナの祖父である憲司さんは、三重県建設業協会や三重県商工会議所連合会の会長など要職を歴任したやり手の実業家で建設関係のドンでした。

憲司さんは建設業にとどまらず、ケーブルテレビ局(ZTV)を設立するなど事業をさらに拡大させた。3年前に亡くなり、現在はその長男で憲久さんの兄にあたる田村欣也さんがグループを率いています」

お嬢様伝説

三重屈指の名家に生まれた田村アナだけに、これまで「お嬢様エピソード」が度々報じられてきた。

<父親の地元である三重・松阪の支持者からは『姫』『お嬢様』などと呼ばれ、幼少期からかわいがられていた>

<小学校時代、彼女の通学時に校長と教頭が校門まで毎日出迎えに来ていた>

だが、近隣を取材しても、こうしたエピソードはまったく出てこなかった。むしろ「田村家は政治家の家とは思えないほど普通です」という声が多かった。田村アナの実家近くに住む父方の祖母、幸枝さんは言う。

「田村家の人間はみんなまじめです。主人(憲司氏)の父である秢はもともと弁護士で『悪いことをしてはいけない』という教えでした。政治家の家は派手にしちゃいけませんよ」

憲久議員の後援会会長を長年務める「宇野重工」の宇野恭生氏も、その理由をこう説明する。

「地味に謙虚に、そして身がきれいであること。これが田村一族の伝統なんです。私は元先生の時代から後援会に携わっていますが、元先生は『憲政の神様』と呼ばれた尾崎行雄先生を崇拝しており、金券体質を嫌った。憲久もそれを受け継いでいる。真子に浮ついたところがないのも、親父の姿を見てきたからでしょう。

憲久は憲司さんの遺産を相続しているし、一族が経営する会社の株も所有している。田村家が裕福な家であることはたしかです。ただし、憲久は華やかな生活をしてこなかったし、妻や娘にもさせてこなかった。後援会長だから大げさに言っているのではなく、見たままを言っているだけです。憲久の自宅を見ましたか? 小さいでしょ。あの家が田村一族をよく表しています」

祖母が明かした素顔

田村アナは地元の公立小学校を経て、津市にある仏教系の名門私立・高田学苑に進学。高校卒業後は上智大学文学部新聞学科に進んだ。大学でも派手な生活はせず、サークルではなく茶道部に所属。ミスキャンにも出ていない。大学時代は議員宿舎で父と2人暮らし、弁当も父親が作っていた。

アナウンサーを志したのは、テレビ朝日のインターンシップへの参加がきっかけだったという。

「真子がアナウンサーになったのは驚きました。小さいときからどちらかというと無口な子でしたから。外から見ている限り、政治家の娘というプレッシャーを与えられながら育ったようには見えなかった。両親は進学や就職にもノータッチだったと聞いています」(宇野氏)

田村アナは地味だった。これについては祖母の幸枝さんも同意する。

「高校までこっちにいましたけど、あまりしゃべらん子でしたね。おとなしくて本当に無口な子。主人(憲司氏)はよく『真子はちっともしゃべらんな』と言っていました。ですからアナウンサーになるなんて思いをしなかった。『真子にああいう素質があったんやな』とビックリしています。

親が忙しいから一人でコツコツ勉強していました。親に『勉強せい』と言われなくてもやるタイプです。孫だからあまり褒めるわけにもいかないけど、何でもできる子でした。大学の先生に勧められてTBSを受けたと聞いています。毎朝『ラヴィット!』を楽しみにしていて、ベッドで横になって見ています。いつも元気をもらっていますよ」

早く結婚してほしい

近隣住民からは「今はアナウンサーとして人気だけど、将来的には政界進出を期待したい。地盤、知名度に加え、好感度も高く、もし出馬すれば当選は確実ではないか」という声もあった。将来、政治家になる可能性は――そう聞くと、幸枝さんはこう答えた。

「憲久の後継者? 真子が? いやいや、政治家なんて考えていないでしょう。真子本人も幼い頃に経験したので、子どもが寂しい思いをするとわかっているでしょう。そんなことより普通に結婚してね。もう28歳。はよう結婚しないかなと。親は本人に任せているでしょうけど、おばあちゃんとしては早く結婚してほしい」

一方、宇野氏もこう話した。

「世襲でやってきたので、市民からそういう話が出ることもあるかもしれない。一人娘ですし。ただ、憲久には継がせたいという思いはない。彼には兄がいてその子供もいますからね。それよりも、早く真子に結婚してほしいというのが本音でしょう。憲久も私に言っていましたよ。

もちろん、結婚は彼女が決めること。我々がどうこう言うことではありません。ただ、私は憲久に『芸人はやめといたほうがいいんじゃないか』と言ったことがあります(笑)。好意を持つ人間はいるだろうけど、近寄りがたいでしょうね」

後編記事『「娘より美人」と評判の母を訪ねてわかった!TBS田村真子アナが愛される理由』では、母親の圭子さんが明かした田村アナの「素顔」や「秘話」を紹介しています。

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