20日に告示された東京都知事選(7月7日投開票)には現職や元市長、元国会議員ら「政治のプロ」が立候補したほか、さまざまな肩書と経歴を持つ人たちが名乗りを上げた。

【図解】都知事選を巡る経緯

 候補者56人が都選挙管理委員会に届け出た職業は、AI(人工知能)エンジニア、インフルエンサー、ホスト、インターネットコメディアンなどと多岐にわたる。

 ドクター・中松氏は国際創造学者の肩書で、56人の中で最高齢の96歳。発明家として著名で、これまでも衆院選、参院選などに挑戦してきた。都知事選は2014年以来、8回目の立候補。

 政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦氏(45)は4月の衆院東京15区補欠選挙を巡る同団体の公職選挙法違反事件で逮捕・起訴されており、勾留中で異例の立候補となった。

 石丸幸人氏(51)は医師、弁護士、税理士などの多彩な資格を持つ。テレビCMによる積極的な宣伝で知られた法律事務所を立ち上げた経歴がある。

 ひまそらあかね氏(41)は作家として届け出た。X(ツイッター)のフォロワー数が26万を超えるインフルエンサーで、「東京都をデジタルで楽しませる」「政治献金の一切を受け取りません」などを掲げた。

 党派別では政治団体「NHKから国民を守る党」に所属する候補者が最多の19人で、関連団体を含めると計24人に上る。無所属は18人だった。【高橋昌紀】