「本当におしまいかも」登録者705万人「東海オンエア」メンバーが解散寸前騒動の裏で「感じたこと」

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チャンネル登録者数700万人超の人気動画クリエイター「東海オンエア」の活動が再び波に乗っている。リーダー・てつやは妻・峯岸みなみが第1子を妊娠したことを明かし、音楽活動にも力を入れるとしみつも、動画クリエイター・まこちとの結婚を発表した。

昨年10月、しばゆー、妻のあやなん、てつやの三者による「騒動」が起き、今年3月まで活動休止していた東海オンエア。メンバーの虫眼鏡は新刊『東海オンエアの動画が6.4倍楽しくなる本 REBORN 虫眼鏡の放送部』の中で「休暇報告」という形で騒動以降のことを綴っている。いまの本音を聞いた。

――東海オンエアは終わってしまうのではないかと思ったファンも多かったですが、メンバーとしてはどう感じていましたか?

「僕たちは10年間活動を続けてきました。その中で『どう終わるのかな?』と考えることもあった。(騒動があって)このパターンもあるんだ、と思いましたね。『本当におしまいかも』という現実味もすこしあった。焦りましたね」(虫眼鏡、以下「」内の発言は同)

――当時、ネットニュースでも大きく取り上げられました。

東海オンエアをまだ知らない人にこんな注目のされ方をしたくなかったなぁ、と感じたのを覚えています。できれば『(東海オンエアの)面白い動画があるよ』ということで知ってほしかったのに、このニュースで名前を知られてしまった。

そのことで『あ、あの炎上してた人たちね』という第一印象を持たれてしまうのがもったいない、悔しい。そんな気持ちが一番大きかったです。僕たちは、今までなんかうまいことやってきた。そんなに良い子ちゃんではないですけど、うまいこと綱渡りをしてきた気がします。ですが、これ(騒動)で“迷惑系”とまでは言わないですけど、そういう人の仲間入りをしちゃうのかなという恐れはありましたからね」

――そこからお休みをしようと決断されたわけですが、すんなり決まったのでしょうか。

「これもあんまり話してないことですが、メンバー一人ひとりに話を聞いたわけではないけれど、雰囲気的に『これは謝ろう』『休んでおこう』となっていて。僕はそれがすごい嫌でした。悪いことしてないのに、なんで休まなきゃいけないんだろうなって。それで結構イライラしちゃってたんです。でもまあ、大人の判断というか、今思えば休む決断をして良かったなと思いますけど」

――他のメンバーの方々はもっと事態を重く受け止めていたのでしょうか。

「(他のメンバーは)悪くないけど謝れる人たちなんだって思いました。(そう思えない)僕はまだ子供でした」

――休みの間は麻雀やガンプラ、読書を楽しまれたとか。もともと多趣味で知られていますが、休む前との変化はありましたか。

「時間の余裕は心の余裕なんだなというのは感じました。麻雀でいえば、絶対に取りにいくのではなく、『トータルでプラスになればいい』くらいの考えになった。ガンプラは普通のサラリーマンなら3ヵ月くらいかかる『PG(パーフェクトグレード)』を作ることもできました。ずっと家に置いてあって『僕はもうこれを組み上げることはないだろうな』と思っていたんです。時間があったので、仕上げも丁寧にやりましたよ。

漫画は、会った人に一番好きなものを聞いて、それを買って読んでいました。面白かったのは『平和の国の島崎へ』と『光が死んだ夏』です」

――休んでみて良かったことはありますか?

「一番大きかったのは再開した時に『また始まった』感を擬似的に味わえたこと。『初心に立ち返って』なんてよく言いますが、言っているだけ、思い込んでるだけでしょう。でも今回は、本当に初心に返ったんですよ。動画をあげるだけで感動しました。偶然の産物でしたが、(始めた当初は)こんな気持ちだった気がするな、というのを思い出せたのはすごく良かったと思います。

あと、僕は今まで自分のことを『メンタルがめっちゃ強い人間』だと思ってたんですけど、休んでみて『僕めっちゃイライラしてる』ということに気づいた。意外とこうなっちゃうタイプの人間なんだっていうことが早いうちにわかって良かったですね」

――自分自身を見つめ直す機会にもなったということですね。

「当時はみんなで何日間も集まって話していました。集まって何をしてるかというと、何もしてないんですよ。その場にいることが大事。

でも逆に僕は行ってもイライラしちゃうし、ためになることはしてあげられないから、逆に僕はもう行かないよ、というパターンもあったりして。これはもう性格なのかなと気づかされました」

――としみつさんが婚姻届けを出されたのも、騒動の渦中だったとか。

「そうなんですよ。みんな真剣に話し合っている時に、急に『ちょっと俺行かんといかんで抜けるわ』って言って。ここで抜けるなんて、意味わかんないですよ(笑)」

としみつの謎行動も、今では笑い話になっている。解散寸前の危機を乗り越えて、YouTube界のトップランナーはより大きく強くなったようだ。