バカラ賭博につぎ込み…元ヤクルト守護神「知人からの借金910万円踏み倒し」トラブル続出の転落人生

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 セ・リーグの強打者をねじ伏せた栄光は、完全に失われてしまった。ヤクルトの守護神として通算128セーブをあげた、元プロ野球選手のイム・チャンヨン(48、林昌勇)だ。

6月11日に韓国の光州地裁で行われた第2回公判。この裁判でイムは被告として詐欺の罪に問われている。「3日後には妻の持っている株を売って返済する」とウソをつき、フィリピンにいる知人から約910万円を借金。借りたカネをバカラ賭博につぎ込み、踏み倒したという。

「韓国で4度のセーブ王に輝き、’09年3月のWBCでは準決勝までの4試合で無失点の好投をみせたイムですが、寝坊してチャーター機に乗り遅れたりキャンプ地で接触事故をおこすなど現役時代から『お騒がせ男』でした。’19年3月に引退してからは、さらにトラブルが増えます。警察に身柄を拘束されたのも1度や2度ではないんです」(スポーツ紙担当記者)

「約束を守って」

騒動続出の、イムの転落人生を振り返りたい。

「’20年6月、イムは韓国国税庁から約2000万円の税金を1年以上滞納していると指摘されます。さらに翌7月には、知り合いの女性から約250万円を借金。しかし返済期日が過ぎてもカネを返さないので、女性は再三『約束を守って』と求めます。イムが返したのは150万円だけ……。業を煮やした女性が警察に相談しますが、イムは度重なる出頭要請にも応じず’21年4月に書類送検されたんです。

イムはみずから手がけたサングラス販売のビジネスがうまくいかず、相当カネに困っていたそうです。一方で、大金を使い豪遊する癖があった。トラブルの噂が絶えず、引退してからは評論家や解説者の仕事はほとんどなかったそうです。当該の女性だけでなく、複数の人間から借金していたという話もあります」(韓国紙記者)

イムの起こした騒動は、これだけではない。’22年7月には違法賭博に手を出したことが発覚し起訴。懲役6ヵ月、執行猶予2年、罰金約34万円の有罪判決を言い渡されていたのだ。さらにフィリピンの知人へ借金を返さなかったとして今年1月に詐欺の罪で起訴。冒頭で紹介したとおり、現在裁判が進んでいる。

日韓のみならず、カブスの選手としてメジャーのマウンドにも立ったイム。更生して第二の人生をしっかり踏み出せるかは、どれだけ反省し自分を見つめなおせるかにかかっている。