ルーニー氏は育成の方針に疑問も photo/Getty Images

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最近のサッカー界では、自陣ペナルティエリアからボールを繋ぐ光景も当たり前のものとなった。GKもビルドアップに参加し、センターバックも自由にポジションを動かしながら攻撃を組み立てていく。

ただ、このプレイスタイルにこだわるべきなのだろうか。ユース年代のサッカーに違和感があると語ったのは、元イングランド代表のウェイン・ルーニー氏だ。

ルーニー氏は時折ユース年代のサッカーを見にいくようだが、そこで子供たちが後方から繋ぐことにこだわっていることに疑問を抱いている。

「全員が後ろから攻めようとしている。私はたまに8歳以下の子供たちのサッカーの試合を見に行くが、彼らはGKの横にセンターバック2人を配置し、後ろから組み立てようとして失敗し、ゴールを許してしまう。それでも彼らはもう一度同じプレイを選択し、またゴールを許してしまうんだ。確かにそうした成長も必要だけど、最終的にはゲームに勝つ方法や試合をマネジメントする方法を学ぶ必要があるからね」(英『FourFourTwo』より)。

後方から繋ぐスタイルがどのチームにも合うわけではない。ルーニー氏によれば、ユース年代では後方で繋ぐことにこだわりすぎるあまり、ボールが最前線の選手に入らないなんて事例も起きているという。これでは生粋のストライカーは育たないかもしれない。

自陣深い位置でボールを回すのはリスクもあり、ユース年代でミスが起きるのは仕方がない。問題はそれが正しい育成方針かどうかだが、戦術論が先行しすぎるのも考えものか。