「ココイチ」FC新社長諸沢莉乃さんが激白!「会長の″愛人採用″じゃありませんから(笑)」

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「SNSの反応、ひどくないですか? 『お飾り社長』とか書かれているみたいですね。でも、それを見ても自分でもビックリするくらい何も思わなくて。入社していない、何も知らない人の言っていることを、気にしても仕方ないかなって」

22歳とは思えないしっかりした考えを語るのは、株式会社『スカイスクレイパー』の社長に就任した諸沢莉乃(もろさわりの)さんだ。

同社は関東近郊に25店舗の『カレーハウスCoCo壱番屋』をフランチャイズ運営し、年商20億円、約430人の従業員を抱える会社だ。5月1日、諸沢さんはアルバイトから″異例の人事″で社長に抜擢され、大きな話題となった。

就任から1ヵ月が経過したなか、諸沢さんが開店前の都内の店舗で取材に応じた。周囲の反応について冒頭のように語った後、笑顔で仕事内容について答えた。(以下「」内の発言はすべて諸沢さん)

「おかげさまで毎日忙しいです。一日のスケジュールは日によってバラバラですが、定例ミーティングをこなしながら、基本的には毎日店頭に立っています。店は決まっているわけではなく、成績が伸び悩んでいたり、新人スタッフが入った店舗などを中心に回っています。経営についてはまだまだ勉強中です。会長の西牧(大輔氏・54)も3年間はサポートについてくれるので、一緒に出店計画を組んだり、収益の立て方を学んでいます」

生活環境の変化は健康やメンタル面に悪い影響を与えるからと、今も実家から電車で1時間半ほどかけて都内に通っている。休みもなかなか取れないというが、その分、毎日の成長が楽しいという。つらいことはないのかと聞くと、諸沢さんは「まったくないです。うちのカレーで表すなら、つらさは0辛(カラ)ですね」と笑顔で明かした。一方で苦手なことについては、意外な答えが返ってきた。

「実はメディア対応が苦手で……。今日もフライデーさんと聞いて緊張して来ました(笑)。初めてテレビ出演した時は、何もいいコメントを言えず、不甲斐なさから、終わった後に泣いちゃったんです。とくに男性の記者さんが苦手なので、男性の常務相手に模擬取材もしたりしました。今日はうまくできていますよね?」

取材の合間にも隙(すき)を見ては店舗で開店準備を行うスタッフと会話をする姿が印象的だった。聞くと、すでに9割の従業員の名前と顔は覚えたという。

「やっぱり現場に入らないと、みんなのことを理解できないですから。一緒に汗かいて、表情や会話の端々からいろんなことを感じて、一緒に歩んで行くことが、私ができることだと思っています」

「中身はオジサンなんです」

諸沢さんが『CoCo壱』で働き出したのは高校1年生の時。友達と一緒に近所の店舗でアルバイトを始めた。高校卒業後も進学することなく店頭に立ち続け、20歳の時に全国に1000店舗以上ある『CoCo壱』で当時15人しかいなかった「接客スペシャリスト」に最年少で選ばれた。その後、西牧会長から「現場で働くことが好きな人、会社が好きな人に継がせたい」として、最初の社長就任の打診があったという。

アルバイトから大幅な飛び級となったが、気になるのは初報酬の使い道だ。

「まだ貰(もら)っていないので金額はわからないのですが、大のビール党なので、一人で飲みに行こうかなって思っています。せっかくなのでいろいろな種類を飲んでみたいですね。もちろん、両親には恩返ししようと思っています」

同世代は、遊びに、恋に忙しい年頃だと思うが、その点については言葉を濁す。

「そうですね。恋人はいま……せん!(笑)もともと、年上が好きなんです。タイプの芸能人は舘ひろしさんや真田広之さん。好きなドラマも『高校教師』(TBS系)なんです。もちろん公開中の映画『あぶない刑事』も観に行きます。中身はちょっとオジサン気質なんです。
でも、年上好きとか言うと、またSNSで『会長の愛人だ』とか書かれますよね? 当たり前ですが、愛人採用じゃありませんから! そこだけはハッキリ書いておいてください」

際(きわ)どい質問にも、明るく答えてくれるところはさすが接客のプロだ。社長就任オファーは即決だったというが、最後に改めて、その決断を振り返ってもらった。

「社長になったことはまったく後悔してないです。これからもみんなと一緒に汗をかいて、接客力を高めていきたい。そのうえで、徐々に店舗数を増やしていけたらいいですね」

新米社長はこれからも店頭に立ち、現場から率先して会社を引っ張っていく。

『FRIDAY』2024年6月21日号より