バイエルンのマタイス・デ・リフト photo/Getty Images

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13日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはシュツットガルト所属の日本代表DF伊藤洋輝を2028年6月末までの4年契約で獲得したと発表した。

守備の要として今季ブンデスリーガでレヴァークーゼンに次ぐ2位に入ったシュツットガルトの躍進を支えた伊藤は、ブンデスリーガ優勝33回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝6回を誇る欧州屈指の名門の一員として来季を戦うことになった。

しかし、伊藤の活躍に今から期待が膨らむ一方、同選手の加入によってセンターバックが5人もいることになったバイエルンの守備陣に人員整理が必要なのは明らかだ。ダヨ・ウパメカーノ、エリック・ダイアー、キム・ミンジェ、マタイス・デ・リフトの4人のうち最低一人は今夏放出される可能性が高い。

ドイツ紙『Bild』によると、バイエルンのフロント陣も人員整理の必要性を感じていて、現状ではデ・リフトが放出候補の一番手になっている。

今季後半はセンターバックのレギュラーとして先発出場する機会も増えていたデ・リフトだが、トーマス・トゥヘル前監督の後任であるヴァンサン・コンパニ監督は攻撃の組み立てにおけるセンターバックの関与を重視。そして、この配球能力という点での新指揮官の評価が他のセンターバックよりも低いことによってデ・リフトが放出最有力候補となっているようだ。また、同選手の年俸1600万ユーロ(約27億円)という高給もバイエルンにとって負担になっていると同紙は伝えている。

デ・リフトについてバイエルンのフロント陣は、適正なオファーが届いた際には移籍を容認するという。同選手が2022年7月にユベントスからバイエルンに加入した際、バイエルンは移籍金6700万ユーロ(当時のレートで約87億円)を支払っていることから、この金額と同等かそれ以上のオファーが来れば交渉に応じる方針のようだ。