シュツットガルトで実績を積んできた伊藤 photo/Getty Images

写真拡大

「この夏、移籍市場にて最初のサプライズがあった」

シュツットガルトでプレイしてきた日本代表DF伊藤洋輝がドイツの名門バイエルンへ移籍することが決まり、情報サイト『Transfermarkt』はこのように取り上げた。イングランド方面からの関心も伝えられていただけに、バイエルン移籍決定の情報に驚いた日本のサッカーファンも少なくないだろう。

同サイトはバイエルンが伊藤の獲得を急いだ理由として、その万能性を挙げている。バイエルンは伊藤の獲得に3000万ユーロの移籍金を投じているが、それだけ貴重なピースになると計算されているのだ。

「伊藤はバイエルンのニーズにぴったり合っており、左利きの伊藤は左サイドバックでもプレイできる。何より伊藤はすでにブンデスリーガの環境に精通している。しかもバイエルンは新シーズンよりヴァンサン・コンパニを指揮官に迎えていて、コンパニはセバスティアン・ヘーネスがシュツットガルトで見せてきたサッカーと似たスタイルを取り入れようとしている。伊藤の年齢(25歳)、さまざまなポジションでプレイできる能力、そして比較的手頃な移籍金を考えれば、伊藤はバイエルンにとって魅力的な選手だ」

伊藤は今季ブンデスリーガで2位に入るサプライズを起こしたシュツットガルトでも主力で、3バックの左センターバックに入れるのも魅力的だ。バイエルンではレフティーのDFが不足していることもあり、コンパニが3バックを取り入れる場合も伊藤は貴重なピースとなるに違いない。かなりスムーズにバイエルン移籍が決まったことに驚きはあったが、実力的には決してサプライズではないだろう。