イングランド代表の中盤に入るライス photo/Getty Images

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EURO2024に臨むイングランド代表はスター集団として大きな期待を集めているが、その中でキーマンとなる選手は誰なのか。

英『Evening Standard』が最重要選手に選んだのは、アーセナル所属MFデクラン・ライスだ。

今のイングランドは全体的に若い構成となっているが、その中でも中盤は特に若手が目立つエリアだ。今回の招集メンバーでは19歳のマンチェスター・ユナイテッドMFコビー・メイヌー、20歳のクリスタル・パレスMFアダム・ウォートンが選出されており、彼らは代表での経験が浅い。レアル・マドリードで大活躍のジュード・ベリンガムもまだ20歳で、25歳のライスはリヴァプール所属のトレント・アレクサンダー・アーノルドと同じく中盤の最年長者なのだ。

また現在のイングランドはセンターバック陣を含め、やや守備のタレントが不足気味と指摘されている。中盤でボールを回収できるライスは重要選手であり、ライスのパフォーマンスがイングランドのカギを握ると言っても大袈裟ではない。

若手が多いことについてライス自身も次のようにコメントしている。

「自分が最年長のMFだと気付いたんだ。それでもこの2年間で多くの経験を積んだから、若い選手たちをリードできるような気もしている。コビー・メイヌー、アダム・ウォートン、ジュード、コール・パルマーたちに『僕が君たちの後方をカバーするから、君たちは自分の仕事をやってくれ』と言える気がするんだ」

ライスは今季アーセナルでも充実のシーズンを過ごしている。惜しくもリーグ制覇には届かなかったが、ウェストハム時代とは異なる優勝争いを経験できたのはキャリアのプラスとなったはずだ。

ライスが攻守のバランスをどう取っていくのか。ここがかなり重要なポイントとなるのは間違いないだろう。