ロバート・ピクトン受刑者。BCTVの映像より(撮影日不明)。(c)BCTV NEWS FOR GLOBAL / AFP

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【AFP=時事】2007年に6人の女性を殺害したとして終身刑を言い渡され服役していたカナダの連続殺人犯、ロバート・ピクトン(Robert Pickton)受刑者(74)が5月31日、2週間前に他の受刑者に襲われた際の傷が原因で死亡した。

 カナダ西部ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州ポートコキットラム(Port Coquitlam)で養豚業を営んでいたピクトン受刑者は、カナダ史上最悪の連続殺人犯の一人とされる。

 6人の殺害で終身刑を言い渡されたが、実際に殺害した女性の数ははるかに多いとみられている。受刑者の養豚場からは、計33人の女性の遺体やDNAが見つかった。また、受刑者はおとり捜査官に対し、計49人の女性を殺害したと自慢げに語ったとされる。

 カナダ連邦矯正局(Correctional Service Canada)によれば、ピクトン受刑者は今月14日、他の受刑者1人が関与した暴行により負傷。その傷が原因で同31日、ケベック(Quebec)州の病院で死亡した。

 女性たちは1997〜2001年に殺害された。バンクーバー(Vancouver)警察は当時、被害者の多くが売春婦や薬物依存症患者、先住民だったことから失踪を事件としてまともに扱わなかったと批判された。

 受刑者は2002年に逮捕された。1年半に及ぶ公判では、崩れかけた養豚場でバケツに入れられていた女性の頭や手、豚小屋の下の骨、受刑者の自宅で見つかった6人の女性の私物やDNAなど、陰惨な証拠について審理された。

【翻訳編集】AFPBB News

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